メタップスは2021年7月13日、スマホ決済・送金サービスの pring(プリン)の全株式を Google に譲渡することを決定したと発表しました。報道が先行していましたが、正式に発表。
メタップスは pring の株式 45.3% を保有。売却額はおよそ 49 億円。みずほ銀行などその他の既存株主分を加えると買収額は総額 200 億円超の規模とみられています。
pring 側は Google による株式取得について、現時点で pring のサービスへの変更はないと発表しています。
いち早く今回の件を報じた日経によると、Google は pring を買収することで、スマホ決済 Google Pay を自社グループで展開し、送金・決済事業に本格参入し、金融分野を強化する狙い。
pring は個人間の送金に加えて、経費精算など法人サービスも展開。約 400 社がサービスを利用しているとされています。
国内ではドコモや KDDI、ソフトバンク、楽天といった通信キャリアを中心にスマホ決済がまだ乱立している状況。pring は数十万人規模とシェアが小さいですが、Google の本格参戦で勢力図が大きく動くかもしれません。
スマホ決済利用者の最大手は楽天ペイで 5,000 万人といわれています。2番手3番手の PayPay と LINE Pay はそれぞれ約 4,000 万人ですが、両者は今後統合予定。d払いは 3,500 万人。au PAY は2,600万人を超える利用者がいるとされています。