【Kyash】残高に年利1%の利息がつくサービスを開始、一方で登録カードから手動入金できなくなるなど嬉しくない変更も


 

株式会社 Kyash はデジタルバンキングアプリ「Kyash」において、12月8日より年利1%の Kyash バリューを付与する「残高利息」サービスの提供を開始します。

銀行口座などから入金した残高が対象です。

「残高利息」の開始により Kyash は決済・送金に加えて、消費者向けデジタルバンキングサービスの一環として資産形成機能が追加されることとなります。

なお、付与される利息分“Kyashバリュー”については、Kyash 内でのみ使用することができる、現金引き出しを行うことができない残高となります。

Kyash 残高に年利1%の利息がつく「残高利息」

「残高利息」は、銀行口座やセブン銀行ATM、コンビニ、ペイジーから入金された Kyash 残高に対して、年利1%の“Kyashバリュー”が毎月付与されるサービス。毎月1日に、前月の「残高利息」が付与されます。なお、1円未満の端数は切り捨て。

なお「残高利息」の付与は基本的に、「毎月1回以上の決済をしていること」が条件となります。開始月の12月はリリース記念として、本人確認アカウントを所有しているすべての利用者が対象となります。

大手銀行の普通預金金利が年 0.001%、好金利を謳っている銀行でも年 0.10% 程度ですから、残高に対して年 1% というのはかなり大きい。

これまでも頻繁に(そしてこの12月にまたしても)ポイント還元等のサービス内容を変更してきた実績のある Kyash が、この利率をいつまで維持していけるのか気になるところ。

  • 残高利息 : Kyash 残高に年利1%の利息がつくサービス
  • 銀行口座などから入金した残高が対象
  • 付与される Kyash バリューは、現金として引き出すことはできない

うれしくない改悪ポイントも

「残高利息」がはじまる2020年12月は、ほかにも Kyash のサービス内容変更があります。

ひとつは「ポイント還元上限の変更」。もうひとつは「登録カードを使った指定金額入金機能の廃止」です。

ポイント還元上限・ルールが変更

「ポイント還元上限の変更」は2020年12月11日に実施。

付与率そのものは Kyash Card が「1%」、Kyach Card Lite / Kyash Card Virtual は「0.5%」。この点は変更はないものの、入金方法によって上限が引き下げられます。

変更前

  • Kyash Card (1.0%還元) : 上限 1,200ポイント/月
  • Kyash Card Lite / Kyash Card Virtual (0.5%還元) : 上限 600ポイント/月

Kyash Card の場合、決済のみに利用できる残高で決済を行うと、月間付与ポイントは最大 500 ポイントまで。

同条件で Kyach Card Lite / Kyash Card Virtual の場合は最大 250 ポイントまでとなります。

変更後

  • Kyash Card (1.0%還元) : 上限 1,200ポイント/月(決済のみに利用できる残高の場合は 500 ポイント/月)
  • Kyash Card Lite / Kyash Card Virtual (0.5%還元) : 上限 600ポイント/月(決済のみに利用できる残高の場合は 250 ポイント/月)

「決済のみに利用できる残高」というのは、クレジットカードやデビットカード、Kyashポイント、他サービスの売上金やポイントからの入金のこと。これらから入金した残高での決済は月 50,000 円までが 1.0% 還元対象となり、50,001 円以降、その月はポイント付与がありれません。

銀行口座、セブン銀行ATM、コンビニ、ペイジーからの入金は Kyash Card の場合は最大 1,200 ポイント/月、Kyach Card Lite / Kyash Card Virtual の場合は最大 600 ポイント/月で変更ありません。

登録カードから指定金額を入金する機能が廃止に

登録カードから任意の金額をその都度入金する機能が、2020年12月8日に “廃止” されます。残高が不足した時にリンクしたカードから差額分の決済が行われる自動入金(カードリンク機能)は引き続き利用できますが、あらかじめ一定金額を入金しておきたいという場合、銀行口座入金などに切り替える必要があります。


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