MMD研究所はアルゼンチンの優勝で幕を閉じた「FIFAワールドカップカタール大会」について、大会開催期間中に視聴に関する調査を実施。調査結果を報告しています(調査期間は2022年12月5日〜12月7日、18歳~69歳の男女10,000人を対象)。
報告によると、全試合無料配信を行った「ABEMA(アベマ)」で試合やハイライトを視聴したと回答したのは17.8%。「テレビ(民放・NHK配信)」は49.1%でした。
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ワールドカップ全試合無料配信、ABEMAの評価は
テレビ(民放・NHK配信)とABEMAをそれぞれ性年代別で見ると、テレビ配信で視聴したのは男性60代が最も高く69.4%、次いで男性50代60.5%、男性40代が56.1%となっています。女性も似た傾向。女性60代が最も高く55.7%、ついで女性50代が51.4%、女性40代が44.5%と続いています。テレビで育ってきた世代は習慣そのままテレビでの視聴を選択したようです。
一方で「ABEMA」で最も視聴していたのは男性20代で31.6%、次いで男性30代が30.4%、男性40代が28.3%となりました。女性で最も「ABEMA」を視聴していたのは女性10代の17.6%。男性は20代・30代がピークになっているのに対して、女性の場合は世代が上がるごとにABEMA利用割合は下がっています。
いずれの世代もテレビで視聴した割合はABEMAを上回っていますが、男性20代はテレビ36.9%に対してABEMAが31.6%とかなり接近する結果となりました。
視聴したコンテンツや使った機能は
ABEMAで「FIFAワールドカップカタール」の試合やハイライト映像を視聴したと回答した1,778人を対象に、ABEMAで「FIFAワールドカップカタール」を視聴した内容や視聴の際に使った機能を聞いたところ、「試合のリアルタイム視聴」が最も多く59.2%でした。次いで「ハイライト映像・注目画像の視聴」が38.2%、「見逃し配信の視聴」が30.2%となっています。
今回の配信で特徴的だったマルチアングル映像(好きなアングルのカメラを選択できる)は21.3%、試合中に試合情報や選手情報などを確認できる試合データ機能は19.1%でした。
視聴に利用したデバイスはスマホが過半数、スイッチで見た人も
視聴者はどのデバイスからABEMAを視聴していたのでしょうか。
最も多かったのはやはり「スマートフォン」で56.8%。通勤通学など、移動中でも見られますしね。次いで「パソコン」が38.5%、「テレビ(アプリやミラーリング機能、デバイスの接続など)」は35.2%でした。「Nintendo Switch」から視聴した人も3.7%いました。
「ABEMA」は対応テレビや、もしテレビが対応していなくても Fire TV Stick / Nintendo Switch のような対応デバイスがあると、接続してテレビやモニターの大画面で視聴可能です。
満足度は約9割
ABEMAのFIFAワールドカップ配信の満足度は約9割。「満足」が55.8%、「やや満足」が33.4%となり、「満足」と「やや満足」を合算した割合は89.2%でした。
「全試合無料配信」や「解説」、「映像の綺麗さ」「いつでもどこでも視聴できる」「観たいコンテンツの探しやすさ」などが評価されています。日本代表戦等の一部で高負荷からアクセス制限はあったものの、全体を通してみれば安定した環境で、きれいな映像で楽しむことができました。