第74期定時株主総会の質疑応答より。3期連続で営業損失を計上し、らしくない業績が続いている任天堂ですが、2015年3月期は増収増益を目指し、営業損益の黒字化を見込んでいます。
4-6月で年度の4分の1が終了しますが、任天堂はこの第1四半期、「収支バランスの回復」に向かって粛々と努力しているところだと常務取締役・経営統括本部長兼総務本部長の君島達己氏。
今期の任天堂は、売上高5900億円、営業利益400億円を見込んでいます。この数字を達成するために、3DSでは魅力的なソフトウェアを数多く提案、Wii Uでは『マリオカート8』と『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』を中心としたラインナップを構成しています。
Wii Uは、5月の決算説明会時に岩田社長から説明があったとおり、前期で逆ざや分の会計処理を済ませており、今期はほぼ損失がない状態。3DS本体のセールスが鈍っているのは懸念材料ではありますが、より単価の高いWii Uハードやソフトが上向いていけば、ある程度は吸収できるものと思われます。
前年度並の1200万台に設定している3DS本体のセールスを達成するためには何かしらおおきなテコ入れが必要でしょうけれど。
まだまだこの時期に年度内の戦略全てが明らかになっているというわけではありませんから、ラインナップの拡充を含めて楽しみにしたいところです。