ビデオゲームに限った話ではありませんが、ある商品が人気で手に入りにくくなったりするとささやかれる「品薄商法」というものがあります。具体的にどんな売り方で、メーカーにどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
品薄商法とは
「品薄商法」とは、販売メーカーが意図的に出荷量を減らすなどして品薄状態を演出し、消費者の関心や購買意欲を煽る売り方。「飢餓商法」「ハングリーマーケティング」とも呼ばれています。
あらかじめ販売数量や販売期間、販売地域を限定する売り方も含まれますが、ネットではメーカーが品薄感を演出している(と疑われる)場合に「品薄商法」と批判的に言われることが多いように見えます。
品薄状態を演出することで、話題性を持たせて商品の価値を高め、人気である、希少価値があるとアピールできるメリットがあります。今買っておかないと手に入れられなくなるかも?早く買いたいと思わせられる。期間限定、数量限定商品の場合に有効そうです。
一時的には売れるかもしれませんが、その一方で、こうした売り方をしているのでは?との疑いが強まれば、メーカー・商品への反感や不信につながるなどのリスクも。
また継続的に売っていく商品で本当に品不足を起こしてしまうと、手に入れられない間に関心が他へと移り、機会損失が発生する可能性も考えられます。
生産まで時間がかかる商品の場合、当初人気だったからと大量生産の準備を整えたら、その頃にはブームが去っていて大赤字を抱えてしまうなんていう笑えない話になりかねません(例:バンダイのたまごっち)。
ないはずなのに売っている
「品薄商法」が特に疑われるのは、メーカーからの発表や報道では「品切れ」とされているのに、実際には店頭在庫が豊富でいつでも買える状態のとき。メーカー側と問屋・販売店との在庫量の差が大きいために「品薄商法」をしているのではと疑いの目を向けられてしまうのではないでしょうか。しかもそれが何度も繰り返されると、その企業に対する疑念は強まります。