『ポケモンX・Y』と同日に海外で市場投入された、立体視機能を省いた3DSファミリー「Nintendo 2DS」ですが、UKでは学校のハーフタームに合わせて主要小売が100ポンドを切る価格まで若干の値下げを行ったところ、週ベースで64%以上の増加を見せました。
通常110ポンド前後で販売されているという「Nintendo 2DS」ですが、アルゴスやアマゾン、テスコといった主要小売業者が、イギリスの学校で採用されているハーフタームという学期内の短期休暇の際に100ポンドを切る価格まで値下げを行ったところ、売上が加速しました。
ホリデーシーズン前にも関わらず大幅な伸びを見せ、携帯機の普及が拡大するマジックプライスが100ポンド未満であることを示した格好の2DSですが、2DSはまた、3DS/3DS LLを除いた単独の販売数で、先週最も売れたゲーム機にもなったということです。
先月、任天堂はMCVに対して、ハーフターム期間に3DSと2DSの広告量を増やしていくと述べていたということで、広告量の増加が2DSの周知に貢献し、さらに値下げも効果的に作用した結果、本体販売台数の大幅な伸びに繋がったようです。
任天堂の岩田社長は第2四半期決算説明会の社長説明で、2DSの投入理由を
これまで任天堂の携帯ゲーム機のエントリーモデルは、海外市場では100ドル台前半、100ユーロ台前半の価格で販売してきた歴史もありますので、海外市場では、ニンテンドー3DSはやや割高に感じられていたという面も否定できませんでした。この年末での幅広いお客様への普及のためには、このような100ドル台前半の価格帯で販売できるモデルが必要になると考え、ポケットモンスターと同時にご提案したものです。
と語っており、マジックプライスを想定した戦略的なエントリーモデルの投入で早くも吉報が、しかも苦戦するUKから届いたというのは、1つの成果と言えるのではないでしょうか。