据置ゲーム機ではSFCの『スーパーマリオワールド』以来、およそ19年振り(!!)となる、『スーパーマリオブラザーズ』シリーズ本編の2D作品。マルチプレイが目玉ですが、1人でも十二分に楽しめます。緑色の不遇な弟にも、今回はお手本プレイなど活躍の場が与えられました。
マリオシリーズの特徴として、なんでもないところであっさり死んじゃったりしながら、繰り返し挑戦したくなるほどよい難易度があります。そして今作では3Dマリオでは登場機会の無かったコクッパが復活。マリオの行く手を阻みます。3やワールドを思い出します。
初回出荷の時点で既に『スーパーマリオギャラクシー』の累計売上と同等という、凄まじい出足の『New スーパーマリオブラザーズ Wii』ですが、やはりルイージ効果、もとい2Dの横スクロールというのが安心感あるんだろうね。
探索要素のある3D系のマリオとは違って基本的に右に進めばゴールだから分かりやすい。ただ3Dには3Dならではの良さがあるので、今後も作り続けてほしいものです。
十字キー+1・2ボタンのみのシンプルな操作
ヌンチャク+Wiiリモコンでプレイすることも可能ですが、基本操作はWiiリモコン横持ちで十字キー+1,2ボタンのみというFC時代と同様のシンプルさ。これにリモコンを振ったり傾けたりという動作も加わりますが、四六時中ではありません。初心者でも操作を間違えることも少なくゲームに没入出来ます。
レビューではリモコン操作がやりにくいなんていう話が出ていますが、確かに長時間遊び続けたりするとリモコンの角が気になるかもね。っていう程度。というよりも、熱中度が高くて自然と力入っちゃってるんですよね。力みの問題さ。
マリオの動きはこれまでとはまた違って、慣性が利いて多少滑るような感じがる。これは今までの操作感覚とは違ってちょっと慣れがいるかもしれない。ただ、ある程度遊んでしまえばやっぱりいつものマリオなので、進めていくうちに(ワールド1の間には)新しい操作感覚にも慣れて、世界に引き込まれていくだろうと思う。
次はどんなステージが待っているんだろう?どんなギミックがあるんだろう?なんてワクワク。音楽に合わせて踊る敵キャラも可愛いです。難易度も今のところちょうどいい感じ。腕に自信が無い人も、プレイヤーが同時にやられたりしなければ、ゲームオーバーにならないので協力し合って予想以上に進めていけると思いますよ。簡単に進めすぎても面白くないからね。DS版を簡単にし過ぎた反省が活きているそうだ。単にクリアするだけではなく、スターコインを集めたり、ミス無くでクリアするとタイトル画面におまけがあるようなので、熟練者にも配慮がなされてます。しかし最後までってのはかなり大変なんじゃないだろうか。それでこそチャレンジしがいがあるってもんか。
ヨッシーで飲み込んだり、担いで投げたり、単にゴールを目指すだけではなくちょっかいを出せるので、時々いたずらしたくなってしまいますね。敵に投げつけてみたり、落とし穴目掛けてみたり。これは往年のくにおくんシリーズを彷彿とさせます。
おとなもこどもも、おねーさんも
まあこれはマザー2のキャッチコピーですけれど、『Wii スポーツ』なんかでもそうなんですが、実際に遊んでいる人は勿論、見ている人も楽しめるものが多いんですよね。Wiiの任天堂ソフトって。お茶の間に笑顔を増やす、優れたコミュニケーションツールだなあと感じます。家族の中で1つのゲームが共通の話題になるのって結構難しいからね。かといって1人でどっぷりと楽しめるゲームも疎かにせず、ゼルダの伝説なんかもしっかりと供給できているのが任天堂の凄いところ。そして今回の『New スーパーマリオブラザーズ Wii』は1人でも多人数でも、どちらでも任天堂のアクションゲームに対するガッチガチの本気を見られる素晴らしい出来。King of Gamesはやはりマリオ。
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