立ち上げに躓いたことで距離を置くソフトメーカーも現れ、さらに本台の販売台数が伸び悩むという悪循環に陥っているWii Uですが、任天堂は支持してくれるソフトメーカーとの関係と、このホリデーシーズンでのWii Uの挽回に自信を見せています。
「任天堂はサードパーティと強固な関係をもっており、Ubisoftやディズニー、セガ、ワーナーなど主要なパートナーから今後発売される有力なラインナップが揃っています。
我々は、Wii U向けのゲーム開発が良い投資先であると証明するために、Wii Uのインストールベースを構築し続ける必要があると理解しています。そして我々は、素晴らしいホリデーシーズンを過ごすため、またWii Uの顧客を拡大していくためになくてはならないファースト、サード双方のゲームがあると自信を持っています」
任天堂アメリカのセールス&マーケティングEVPを務めるScott Moffitt氏は述べています。
「任天堂は、ソフトウェアのメーカーであると同時にハードウェアのメーカーでもあるユニークな立場にあります。我々はWii Uを、あらゆるデベロッパーから求められるコンソールにしたいのです。
これを実現するために重要なことは、Wii Uの普及台数を拡大させることです。Wii Uを既に所有しているユーザーの満足度は非常に高いことがわかっています。2013年下半期の素晴らしいラインナップは、より多くの購入者を生むでしょうし、多様な顧客を引きつけるためには欠かせないサードパーティのサポートもこれまで以上になるでしょう」
Moffitt氏はまた、任天堂は2013年を「2014年にはさらに多くのリリースを控えるWii Uの定期リリースの開始年」として位置づけていると付け加えています。
あまりにも痛すぎる空白期間を過ごしたのち、任天堂は夏の『ピクミン3』以降、この年末までは月1本リリースを維持し、定期的なソフト供給が可能になっています。
現時点で発表済みの2014年予定タイトルは、
- 2014年2月1日: Wii Fit U
- 2014年: ドンキーコング トロピカルフリーズ
- 2014年: ベヨネッタ2
- 2014年: マリオカート8
- 2014年: モノリスソフト新作
- 2014年: 大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U
の6タイトル。さらに、以下の3タイトルが発表済みです。
- 未定: ゼルダの伝説 最新作
- 未定: 毛糸のヨッシー
- 未定: 真・女神転生×ファイアーエムブレム
翌年発売予定タイトルを全て発表しているとは考えにくいので(今年発売されるソフトの殆どは1月時点で発表済みでしたが・・・)、未発表タイトルがさらに加わってくると思われます。
任天堂はダウンロードソフトとして10月30日には『Wii Sports Club』も配信開始予定で、順調にいけばWiiのトップセラーがハード発売2年以内に出揃う格好です。とはいえ任天堂だけではジャンルも偏ってきますので、より多様な顧客へリーチするためにはサードパーティのサポートは欠かせません。PS4やXbox Oneといった次世代機も海外でローンチを迎えるこの年末商戦は、任天堂とWii Uにとって悪評を取り払う例年以上に重要な商戦期となりそうです。