任天堂の宮本茂氏が英GameSpotのロングインタビューに応じ、その中で『ルイージマンション2』や『ピクミン3』についてコメントしています。
「任天堂が何かをするという場合、僕たちはハードウェアとソフトウェアを両方を作る事になるので、個々のソフトウェアのユニークさというのは、ハードウェアの特徴に依存する傾向があります。
『ルイージマンション2』でいうと、下のタッチスクリーンをマップのために利用しています。この下画面のマップ表示や、それを使ってマンションを探索する機能は、前作と比べて多くのユニークさをゲームにもたらしてくれました。
『ピクミン3』の場合は、僕たちはピクミン独特のユニークさを得られるようにするために、シンプルにより深い体験をしてもらうようアプローチしてきました。そうして僕たちが辿り着いたのは、第2の画面としてGamePadを活用することです。
Wii Uの性能によって今回実現したHDグラフィクスで、独特のピクミン体験を得られるようになりましたし、これまでより深く、より内容を充実させることができたと思います」
「任天堂が持っているまた別の利点として、インターフェイスに細心の注意を払う事があげられると思います。例えば『ルイージマンション2』は3DSのほぼ全てのボタンを使うゲームですが、僕らはこういう風に導入していきます。
例えば、あなたはまず2つのアクションだけでスタートし、ゲームを進める過程でまた別のアクションを覚えていきます。ゲーム終盤に行き着く頃には、非常によい感触を得ているだろうし、その時にはこれら全ての異なるアクションを駆使して、オバケを退治したり、パズルを解けるように感じられるでしょう。
ゲームにとても深みが生まれるし、体験を通してプレーヤー自身が成長するんです。
同様に、『ピクミン3』で僕らがエネルギーを割いたのは、プレーヤーにとってのインターフェイスを改善していくことでした。ジャイロ機能を活用することで、コントロールインタフェイスを通じて、ゲームで達成したい目的実現への道筋を、より簡単にプレーヤーに示せるになったと感じています。そうしたことで、ゲームの戦略的な要素が伝わりやすくなりました」
ピクミン3について、Wii Uならではの要素を1つ挙げるとすれば?
「僕はゲームを作るときに、必ずしもハードウェアの新しい機能や備わっている特徴の全てを活用しようとする考えからアプローチする必要は無いと考えているんです。
特にピクミンの場合では、Wii Uが持つ機能に対して我々が選択した要素は非常に少ないものでした。ですがその代わりに、ピクミンで得られる経験とはどんなものかを知ることができ、より深く没入できるゲーム体験を作り上げる事ができました。
Wii Uは、新しいピクミンで僕らがやろうとしている様々な事を達成できる、最高のシステムなんです。『ピクミン3』の最大の特徴の1つは、あらゆる時もGamePadにマップがあるということ。ピクミンはストラテジーゲームで、あなたは同じレベルを何度も繰り返しプレイするだろうジャンルのゲームです。
『ピクミン3』では操作キャラ以外に3人のピクミンに指示を出すリーダーがいて、あなたは彼らを切り替えることになりますが、マップがあることで、またその画面はタッチスクリーンなので、特定のリーダーにすぐに切り替えて、命令を下す事ができます。
そのおかげで、とても効率的に戦略的にゲーム内の目標を達成できます」