【スイッチ2】移植のプロが語る“生の性能”


 

Nintendo Switch 2(ニンテンドースイッチ2)がついに登場し、ハード性能やゲーム体験の進化に注目が集まっています。従来機や他社の最新ハードと比べて、スイッチ2はどこまで進化したのか。ハイスペック機に迫るのか。

開発現場の声として Virtuos 傘下 Black Shamrock のテクニカルディレクター、Eoin O’Grady 氏がコメント。スイッチ2の素のパフォーマンスについて「どの側面を見るかによって、Xbox Series S と PS4 の中間に位置する」と述べています。

Black Shamrockは2015年に設立。2017 年に Virtuous 傘下に加わりました。2018年に発売された Ubisoft の『Starlink: Battle for Atlas』のスイッチ移植などに携わっています。

スイッチ2の素のパフォーマンス

GPU性能は“数値以上”の体感差

O’Grady氏によればスイッチ2のGPU 性能は「Series Sよりやや劣る」としつつも、スイッチ2はNVIDIAのDLSS(ディープラーニング・スーパーサンプリング)に対応している点が大きな特徴です。

Xbox Series Sはこの技術をサポートしておらず、スイッチ2は DLSS によるアップスケーリングで実質的な描画性能を補っています。携帯モード時に差が出やすいものの、DLSSの存在が性能差を埋め、総合的には両者のGPU性能は「比較可能」だとしています。

CPU性能は“現実的な落としどころ”

一方、CPUについては「スイッチ2はPS4に近い」と O’Grady 氏は指摘。スイッチ2のCPUはPS4よりやや高性能ですが、Series Sと比較すると明確な差があるといいます。

これは物理演算や AI 制御が複雑なタイトルでは、最適化や処理の工夫が依然として求められることを意味します。

とはいえ近年、多くのゲームはGPU依存度が高く、最適化が進んでいればCPU性能の差が大きな問題になるケースは限定的との指摘。

“移植の壁”はどこまで低くなったか


O’Grady氏は「Series Sで60FPS動作するゲームはスイッチ2でも容易に移植できる」とスイッチ1時に比べ移植がはるかに容易になったと主張。

GPU依存の高いタイトルであれば30FPSでも十分に対応可能と述べています。

一方で、物理演算やアニメーションなどCPU負荷の高いゲームは、30FPSや60FPSを安定して出すためには追加の最適化が必要になる場合もあるとしています。

他社も同様にスイッチ2を評価


コーエーテクモやFiraxis(Civilization VII開発元)など他社も、スイッチ2の「生の性能」はSeries Sに近いと評価。NVIDIAもスイッチ2用チップを「これまでにない技術的な驚異」と表現しています。

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