ソニックチームのボス飯塚隆氏は IGN のインタビューで、PlayStation 5 の上位モデルとして登場する PlayStation 5 Pro が同社の開発するゲームタイトルにどのような影響を及ぼすかについてコメントしています。
ハイエンドコンソールにどう対応していくのか?
飯塚氏は、高性能なハードがあることで、ソニックに新たな表現をもたらすことができるとする一方で、前世代にも軸足を置いています。
できるかぎり多くの人にソニックをプレイしてもらいたい
「できるかぎり多くの人にソニックをプレイしてもらいたいんです」と、飯塚氏はまだアクティブなプレイヤー人口の多い PS4 などの旧世代機も可能な限りサポートしていきたい考え。
「市場にはハイエンド機があり、ハイエンドコンソールがあります。そのようなハードが登場してくることで、ソニックのスピード感の表現であったり、改良されたゲームUIなど新しいソニックゲームを開発することができるでしょう。ですが私たちは、低スペックのコンソールにも対応していきたいと考えています。PS5 Proが登場したり、あるいは新しい技術やイノベーションが出てきたとしても、低スペックのゲーム機にも対応し、多くのユーザーにソニックをプレイし続けてもらうことが重要だと考えています」
ソニックチームが対応を続けていきたいと考えるハードには、次世代機へのアップデートが迫る Nintendo Switch のサポート継続も含まれます。飯塚氏はこれからのソニックについて、必要に応じて改良を加えたり妥協点を探りながら、PS5のようなハイエンドプラットフォームとスイッチのようなローエンドコンソールの中間を追求していくと語ります。
1ファンとしては『ソニックワールドアドベンチャー』のときのような追求もまた見てみたいところではありますが。
PS5 Pro の700ドル(日本では11万9980円)という価格はどう見ているのでしょうか。飯塚氏は「一見すると非常に高価」と認めています。「しかし最終的にはそれだけの価値があるかもしれない」とも語っています。
「PS5 Proで提供されるクオリティから考えると、それほど高くないのかもしれません。ハイエンドのゲームユーザーにとっては、とても良いことじゃないだろうか」
カプコンは『モンハンワイルズ』でPS5 Proの性能を活用
一方、カプコンの辻本良三氏は PS5 Pro の性能を活用しない選択肢はないと前向きにコメント。どうしていくかについて、ソニーからの大きな支援もあるといいます。開発プロセスの一部として考えることは増えるが、可能性に期待しているといいます。
実際はどのような形で対応するかはまだ検討段階だというものの『モンスターハンターワイルズ』でその可能性にチャレンジするということです。
また価格について辻本氏は「価格について私達がコメントするのは適切ではない」と前置きしたうえで「機能面では間違いなくProの名にふさわしいと思っているので、何ができるか楽しみです」とコメントしています。