- Shiver Entertainment が任天堂の完全子会社に
- 『モータルコンバット1』『ホグワーツ・レガシー』などの移植開発を担当
- 任天堂傘下になった後も、複数プラットフォーム向けの開発業務を継続
昨今、人員整理など主にネガティブな話題での再編が進むゲーム業界ですが、任天堂は自社開発の強化に動いています。
任天堂は2024年5月21日、米国のゲーム開発会社 Shiver Entertainment を完全子会社化することで、現在 Shiver の株式を保有する親会社であるスウェーデンの Embracer Group と合意に達したと発表しました。
今回の買収が2025年3月期の業績に与える影響は軽微だとしています。
Shiver は 2012 年設立の比較的新しいゲーム開発会社。近年では『ホグワーツ・レガシー』や『モータルコンバット1』といった Warner Bros. Games の Nintendo Switch 移植・開発を担当。
ノートに書いた単語が形となって現れ謎を解くアクションパズル『スクリブルノーツ』シリーズをオリジナル版開発元の 5th Cell から引き継いで開発していることでも知られています。
任天堂は「今般、豊富なゲーム開発実績を持つShiver の開発スタッフを当社グループに迎え入れ、技術力の高い移植及び開発リソースを確保すべく、Shiverの全株式を取得し、子会社化することといたしました」と買収理由を説明しています。
なお Shiver は任天堂が100%株式を取得するので任天堂の完全子会社となりますが、任天堂グループの一員となったあとも任天堂プラットフォームである Nintendo Switch をはじめとした複数ゲームプラットフォーム向けの移植や開発業務を、任天堂以外のゲームパブリッシャーから受託・継続する予定とのこと。
任天堂の完全子会社となりますが任天堂専業になるわけではなく、ある程度の独立性を保ち続けるようです。