コロナ禍で中止や完全オンラインでの開催を余儀なくされ、2023年は4年ぶりにリアルでのイベント開催が予定される E3(Electronic Entertainment Expo)。業界最大規模のイベントですが、最大手が不在となる可能性がでてきました。
米メディア IGN が複数情報筋からの情報として独占的に伝えた内容によれば、今年の E3 には任天堂、ソニー、マイクロソフトのプラットフォームホルダー 3 社の姿はありません。出展ブースも存在しないとされています。
プラットフォームホルダーがいないE3に?
ソニーに関しては 2019 年からイベント参加を見合わせており独自のイベントを開催。マイクロソフトに関しても E3 時期に独自の Showcase を開催しています。
任天堂は近年 E3 時期に合わせて特別な Nintendo Direct を配信するようになっていますが、会場に大規模なブースを設け、年内発売予定タイトルを中心に注目作を出展することを伝統的に続けています。会場では任天堂(Nintendo of America, NoA)スタッフと開発者が直接情報を発信する Treehouse: Live @ E3 も配信してきました。もし任天堂がフロアにブースを設けないのであれば初めての事態です。
記事によるとゲームメーカー側は ESA に対して不満が蓄積しており、コロナ禍の 3 年で E3 ブランドをありえないほど雑に扱ったと主張。実際、いくつかの主要オーガナイザーが組織を脱退したと述べています。問題解決のため今年からイベントディレクターとしてパートナーに加わった ReedPop の対応も不十分で、“不足している情報が多くある”。PAX や Comic-Con、EGX など大規模イベントに慣れているはずの ReedPop のような会社が参加しながら現場は混沌としているようです。