2017年に任天堂から発売された Nintendo Switch ソフト『ARMS』(アームズ)。バネのように伸びるウデを使って戦う対戦格闘ゲームです。
ゲーム内で掘り下げられる機会が限られていた各ファイターのパーソナルな部分や世界設定を補完すべく、Dark Horse Comics から『ARMS』がグラフィックノベル化されることが発表。
これはソフトが発売された2017年のことでした。
その後、任天堂からも正式なアナウンスがあったものの、2018年には刊行開始という話が出ていながらそこからしばらく進展がないまま……。昨年はまだプロジェクトが生きていることが確認されていましたが、どうやら2021年に入ったいま、プロジェクトのキャンセルが明らかになりました。
グラフィックノベル版『ARMS』に携わっていた1人である漫画家の Ian Flynn 氏は自身のサイト「BumbleKing」で、『ARMS』の情報を更新。
「好評を博した任天堂のファイティングゲーム『ARMS』を題材とするグラフィックノベルシリーズは、残念ながらキャンセルされました」とこのプロジェクトを紹介しています。
Flynn 氏はシリーズの導入部分を描き、 Free Comic Book Day 2018 号で公開。企画は確かに動いていたのだろうことがわかりますが、残念ながら製品化にはいたりませんでした。
『ARMS』登場ファイターの1人「ミェンミェン」が『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』に DLC として追加されたように、任天堂も『ARMS』のことを忘れてはいないようですけれど。
シリーズ化として伸びず、1本で終わってしまうのか。あるいはこれから先、『2』や別の展開で、キャラクターや世界観が掘り下げられる機会が与えられるのかどうか。