任天堂が2017年6月に Nintendo Switch (ニンテンドースイッチ) 用ソフトとして発売した新規タイトル『ARMS』。コントローラーの Joy-Con をいいね持ちして動かす体感型の新感覚格闘ゲームで、パッケージ版のみでこれまでに国内40万本近いセールスを記録しています。
『ARMS』では発売後から無料アップデートによりファイターなどが追加。そうした大型アップデートとしては2017年12月下旬配信の「Ver.5.0」で終了したものの、それ以降もバランス調整やバグ修正に加えて「ギャラリー」や「大会モード」といったコンテンツ追加を含むアップデートは続いています。
これからもアップデートが行われるそうですが、今後の運営について、本作でプロデューサーを務めている任天堂の矢吹光佑氏がインタビューで答えています。
AMRS のこれから
矢吹氏によると、『ARMS』の大型アップデートが「Ver.5.0」の配信で終了したことは事実であるものの「今後もより遊びやすくなるように、細かなアップデートを重ねていく予定」だそう。具体的な内容は追って発表予定。
また韓国で発売を控えるなどしていることから、プレイヤー数がもっと増えるよう、裾野を広げる施策はどんどん行いたいとしています。
『ARMS』のこれまでの更新の仕方を見ていると、新ファイターやそれに伴う新アーム、新ステージ等が追加されるときにメジャーアップデートが実施され、それ以外の時は、新機能やコンテンツの追加がある場合でもマイナーアップデートとなっています。
今後、新ファイターやアームなどの追加はないにせよ、ARMS 人口を拡大するため、新しい楽しみ方が提供される時期がやってくるかもしれません。
新作や続編の可能性について
『ARMS』は2017年12月末までに世界161万本が販売。日本では2018年3月11日までに、パッケージ版が38万本売れています(メディアクリエイト調べ)。新規タイトルとして、また対戦格闘ジャンルとしても健闘しているといえるセールスを記録しています。
続編などの計画について質問された矢吹氏は「さすがに発売して1年も経っていないですし、アップデートもまだまだしていきますから、その話は早すぎますね(笑)」とした上で、「大きな驚きを皆さんに提供できる状態になったときに」この話の続きができればと回答。明言は避けました。
アップデートを含めた製品開発やユーザーからのフィードバックを受けて、より伸びるタイトルに育っていきそうなだけに、次回作を期待したいところ。
この他、インタビューでは今後も公式大会を開催したり、ゲーム大会との提携を行いたいとの意向が明かされたり、eSports に対する任天堂の距離感だったり、また『ARMS』の世界設定(スプリングマンは今作に出ている彼で3代目だとか)、マスコットキャラ「コブッシー」などについても語られています。
『ARMS』といえば、Dark Horse Comics からアメコミ化の話も出ています(2018年秋に刊行開始予定)。すぐに新作という流れにはならないにせよ、任天堂としてもニンテンドースイッチでさっそく誕生した新規 IP を時間をかけて育てていきたいと考えているように見えます。
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