カプコンは8月5日、2021年3月期第1四半期の決算説明会カンファレンスコール資料および質疑応答概要を公開。好調に推移したデジタル販売のプラットフォーム内訳も明らかになっており、任天堂プラットフォームは新作がなかったにもかかわらず、全体の 15% を占めました。
概算値として公開された数字によれば、4〜6月に最大シェアとなったのは PlayStation と PC でそれぞれ 35% 程度。Xbox と任天堂プラットフォームはそれぞれ 15% 程度とのこと。
ここ数年のカプコンは、業績への貢献が期待される大型タイトルは PS4 / Xbox One / PC 向けにリリース。任天堂プラットフォーム向けタイトルは、旧作や他機種からの移植が中心です。
2020年の Nintendo Switch 向けタイトルはこれまでのところ『囚われのパルマ Refrain』と『深世界 Into the Depths』『ロックマン ゼロ&ゼクス ダブルヒーローコレクション』『Devil May Cry 3 Special Edition』の 4 作品で、この第 1 四半期は新作なし。
一方で PS4 / Xbox One / PC 向けには 4 月に『バイオハザード RE:3』がリリースされています。
にもかかわらず、任天堂プラットフォーム(おそらく大半は Nintendo Switch でしょう)はシェア 15% を確保と健闘。手堅い売れ行きを示しています。
この内訳が本数ベースの話であれば、4-6月売上 735 万本のうちの 15%、110 万本ほどが任天堂プラットフォームで売れたことになります。
金額ベースであれば 143 億円の 15% ですから 21 億円超ということになります。
カプコンは第1四半期に貢献したリピートタイトルとして、決算短信補⾜資料に掲載した『モンスターハンターワールド:アイスボーン』『バイオハザード RE:2』『バイオハザード7 レジデント イービル』『モンスターハンター:ワールド』以外にも、『バイオハザード4(現行機移植版)』『バイオハザード6(現行機移植版)』『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン(現行機移植版)』『デビル メイ クライ 5』『バイオハザード5(現行機移植版)』などがあったと説明しています。
カプコン、第1四半期に貢献したリピートタイトル
決算短信補⾜資料掲載分
- モンスターハンターワールド:アイスボーン
- バイオハザード RE:2
- バイオハザード7 レジデント イービル
- モンスターハンター:ワールド
その他、貢献したタイトル
- バイオハザード4(現行機移植版)
- バイオハザード6(現行機移植版)
- ドラゴンズドグマ:ダークアリズン(現行機移植版)
- デビル メイ クライ 5
- バイオハザード5(現行機移植版)
このうち『バイオハザード4(現行機移植版)』『バイオハザード6(現行機移植版)』『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン(現行機移植版)』『バイオハザード5(現行機移植版)』は Nintendo Switch でも発売中です。
据置機としてだったり携帯機としてだったり、自由なスタイルで遊べる Nintendo Switch でカプコンの人気・定番タイトルをプレイしたい需要は小さくないようです。
Nintendo Switch 上で旧作に対する需要が今後も続くようであれば、移植実現可能な範囲内で、人気を博したタイトルのさらなる投入が検討されるかもしれません。