新型コロナウイルス感染拡大による経済活動自粛の動きから、任天堂の家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」(ニンテンドースイッチ)も影響を受け、生産・出荷台数が制限。世界的に巣ごもり消費が活発になるなかで供給が間に合わず、国内のみならず海外でもハードウェアや周辺機器類が品薄となっています。
スイッチの生産は主に中国で行われているため、通常時に戻すことは難しい最中にありますが、任天堂は「スイッチの増産を検討し始めた」と報じられています。高まる需要に対応できるでしょうか。
日本経済新聞が報じたところによると、任天堂はスイッチの部品や委託組み立てなど複数のサプライヤーに対して、生産台数の上積みを要請。2019年と比べて2020年は1割ほど増える見通しであると伝えたとされます。
任天堂は日経の取材に対して「増産には対応してもらいたいが、部品調達の一部は(供給)見通しが立たず、スイッチをどれだけ供給できるかは見通せない部分もある」と回答しています。
中国以外の生産拠点は東南アジアにも。ただ工場が集積するマレーシアやフィリピンなどでも活動制限措置が続いているため、それら地域の感染拡大状況次第では想定通りに増産できないおそれもあります。
任天堂は4月に入り、ニンテンドースイッチの国内向け出荷を一時停止しました。14日より国内出荷を再開しており、公式のマイニンテンドーストアでは4月下旬頃より発送が再開予定。外出自粛の影響でゲームに対する需要が高まっていることに加え、3月20日には『あつまれ どうぶつの森』が発売。発売4年目に入ったスイッチですが、ここにきてさらに人気が高まっています。
株価もV字回復。コロナショックで3月には一時3万1,800円台まで落ち込みましたが、ゲーム需要の増加により4月16日には年初来高値4万7,170円を記録しました。