2013年に Wii U で発売された『The Wonderful 101』が2020年、Nintendo Switch を含むマルチプラットフォームでリマスター。オリジナル版は開発・プラチナゲームズ、発売・任天堂というかたちでしたが、リマスター版は発売もプラチナゲームズが行います。
オリジナル版発売元である任天堂は、当時自社の独占タイトルだったものをリマスター版で他プラットフォームでも展開されることについてプラチナゲームズとしてセルフパブリッシングで出すものとして許可。
ならば同じく開発・プラチナゲームズ/発売・任天堂タイトルである Nintendo Switch ソフト『Astral Chain』(アストラル チェイン)も、将来的にマルチプラットフォーム化することになるのでしょうか。
プラチナゲームズの稲葉敦志氏は海外メディアVGCに対して、『アストラル チェイン』のIPを任天堂とプラチナで半分ずつ所有しているしていることを明らかにしました。
『Astral Chain』マルチ化の話は時期尚早
「『アストラル チェイン』の場合について言えば、プラチナが半分、任天堂が半分所有するIPとなっています。ただ今はまだ発売されたばかりで、マルチ化の話をするには早すぎます。Nintendo Switchでの成功を願っていますし、そこからどうなるのか見てみたいと思います」
『The Wonderful 101』と同じように最終的にマルチプラットフォームとなるのかについては、最終的にはパブリッシングの権利を持つ任天堂の判断になるとコメント。プラチナ側は『TW101』の例を特別なものだと考えているそうです。
2019年末までに100万本を突破
『アストラル チェイン』は2019年8月に発売された、主人公キャラと特殊兵器「レギオン」との連携、二者一体のデュアルアクションを特長とするアクションゲーム。近未来都市を舞台に、プレイヤーは特殊部隊の一員として、突如地上に出現した異形生物たちに立ち向かいます。
企画原案は『NieR: Automata』のゲームデザイナーとしても知られる田浦貴久氏、監修は『ベヨネッタ』などの神谷英樹氏、キャラクターデザインは漫画『ZETMAN』『ウイングマン』『電影少女』『I”s』などでおなじみの、桂正和氏。
『アストラル チェイン』はユニークなバトル体験が好評なだけでなく、商業的にも好調です。
任天堂のQ3決算によると2019年12月末までに100万本を突破(国内16万本、海外87万本で103万本)。稲葉氏もプラチナゲームズにとって“大成功”だったと評価しています。