映画・音楽・電子書籍の利用し放題だけでなく、飲食や家電、自動車、ファッションなど様々な分野へ広まっている定額制「サブスクリプションサービス」。家庭用ゲームにおいてもこうした課金形式のサービスが増えていますが、任天堂はこのサブスクリプション形式のビジネスモデルをどのような形で採用していこうと考えているのでしょうか。
任天堂の第79期 定時株主総会にて、サブスクリプションに対する考え方、どのような形で採用していくのかが質問されていました。
Q5 現在、サブスクリプション(期間課金)型のビジネスモデルを展開しているゲーム会社もあるが、任天堂は他社に後れをとっている。今後、このビジネスモデルをどのような形で採用していくのか。
A5 古川:
サブスクリプション型のサービスは、ゲームに限らずいろいろなビジネスで一般的になってきています。ゲーム業界でも既にそういったサービスは行われており、先日の E3 ショウでも、業界内で大きな話題になっていました。当社も(サブスクリプション型のサービスである)「Nintendo Switch Online」の会員様に対し、ファミコンのゲームを遊んでいただける「ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online」というサービスを提供しており、このようなサービスを今後さらに充実させていく必要があると考えています。当社の方針としては、提供するコンテンツごとに、サブスクリプションに向いているか、向いていないかを検討しながら、今後のビジネス展開を進めてまいります。
任天堂・古川俊太郎社長はサブスクリプション型サービスについて、ゲームに限らず様々なビジネスで一般的になってきているという認識を示した上で、任天堂自身もNintendo Switch Online会員に対して『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』というサービスを提供していると回答。加えて、こうしたサービスを今後さらに充実させていく必要があると説明します。
ただ何でもかんでもサブスクリプションに対応していくというわけではなく、提供するコンテンツごとに、向いているか向いていないかを検討しながら、今後のビジネス展開を進めていく方針であるとしています。
Nintendo Switch Onlineのサービス内容をさらに充実させ、それに対応する上位プランを用意したり、あるいはまた別のかたちで、例えば過去ハードのソフトを定額制で遊べるようにしたりなど、いろいろな展開が考えられます。