任天堂、スマホを「ゲームボーイ」化する手帳型ケース特許を米国で出願


 

スマホでバーチャルコンソールを配信?

「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」や「ミニ スーパーファミコン」をはじめ、過去のゲーム機の復刻が国内外で人気です。

『テトリス』や『スーパーマリオランド』『ポケットモンスター』『魔界塔士Sa・Gaa』など、多くの人気タイトルが発売されたゲームボーイの復刻も期待されていますが、任天堂は世界的に普及しているスマートフォンをはじめとするタッチスクリーンデバイスを、復刻ゲームボーイのプラットフォームとして扱うことを、選択肢の1つとして考えているようです。

スマホなどタッチスクリーン搭載デバイスをゲームボーイ化するケース

任天堂が、スマートフォンなどタッチスクリーン搭載デバイスを疑似ゲームボーイとして扱うケースを、米国特許商標庁(United States Patent and Trademark Office, USPTO)に出願していたことが明らかになりました。出願は2018年3月16日。公開は2018年9月27日。

手帳タイプのようなカバーは、画面部分が四角くくり抜かれており、その下には十字ボタンとA/B/スタート/セレクトボタンが配置。ディスプレイ位置やボタン配置はまさしくゲームボーイそのものです。タッチ操作では誤入力が起こりやすかったりもしますが、このカバーなら操作性の改善を期待できそうです。

こうした情報が公開されたからといって、必ずしも製品化につながるわけではありませんが、Nintendo Switch では採用されなかった「バーチャルコンソール」サービスのスマートデバイスでの復活が、将来的に起こりうるかもしれません。スマホケースであれば、ゲームボーイの売りの1つでもあった多彩なカラーバリエーションも展開しやすいですし。

任天堂がスマートデバイス向けに展開しているタイトルは、すべてスマートデバイス用に新たに開発した新作タイトル。使用するIPに関しては制限を設けないとする一方で、「ゲーム専用機の過去タイトルを単純にスマートデバイスに移植することは、一切予定していません」とは、スマートデバイスへ参入する時に当時任天堂社長の岩田聡氏が語っていた方針です。

岩田:
一方で、IPが同じであるからといって、ゲーム専用機向けのタイトルをそのままスマートデバイスに移植することはしません。ゲーム専用機のコントローラーと、スマートデバイスのタッチスクリーンは、操作の特性、強み、弱みが大きく違いますから、ゲーム専用機の過去タイトルを単純にスマートデバイスに移植することは、一切予定していません。最高のプレイ体験をお届けできないのであれば、任天堂IPの価値に傷が付くだけにしかならないと考えているためです。

これからの開発について申し上げれば、ゲーム専用機にはゲーム専用機向けのタイトルをこれまで通りしっかり開発し、スマートデバイス向けには、同じIPを活用するとしても、スマートデバイスのプレイスタイルに合わせた、全く別のゲームをつくることになります。

任天堂株式会社 株式会社ディー・エヌ・エー 業務・資本提携共同記者発表

けれども、もし任天堂が考える「最高のプレイ体験」を提供できる手段を用意できるとしたら?この方針にも変化があるかもしれません。

というわけで、任天堂がスマホを「ゲームボーイ」化する手帳型ケースを米国で出願していた という話題でした。

Nintendo Switch では「バーチャルコンソール」としてのサービスではなく、『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』というソフトで過去資産が活用。オンラインプレイに対応したファミコンソフトを遊ぶことができます。ただ今のところラインナップは多くなく、またハードもファミコンに限られています。


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