『Rocket League』や『Fortnite』『Minecraft』と、異なるメーカーのゲーム機同士でのオンラインプレイ(クロスプレイ)に対応するソフトがこのところ増えてきていますが、米エレクトロニック・アーツも毎作1,000万本を超える世界的な人気サッカーゲーム『FIFA』シリーズで、将来的にクロスプレイを実装することを考えているようです。
『ロケットリーグ』に続いて、Nintendo Switch 版の『Fortnite』や『Minecraft (BE、統合版)』が、他社デバイス(Xbox Oneなど)とのクロスプレイに相次いで対応したことで(そして、一部で許可してくれていないポリシーのゲーム機が出ていることで)、ゲーム機の垣根を超えてオンラインプレイを楽しめることが、コンソール業界での大きなトピックとなっています。
今のところ、クロスプレイに対応しているソフトはまだまだ限られていますが、業界の老舗メーカーが発売するメジャーなソフトも将来的にはクロスプレイに対応し、ハードを垣根を超えたオンラインプレイがより自然なこととなっていくかもしれません。
EA、FIFAシリーズでクロスプレイ実装を検討
米エレクトロニック・アーツで、人気サッカーゲーム『FIFA』シリーズのクリエイティブ・ディレクターを務める Matt Prior 氏は、クロスプレイはユーザーにとってのメリットとなる機能だとの認識でいるとコメント。開発チームの中でも、この機能の実装を検討したり、話題にのぼることが少なからずあるようです。
様々な機種で発売されている『FIFA』シリーズ。2018年最新作の『FIFA 19』は PS4 / Xbox One / PC / Nintendo Switch に加え、iOS / Android のモバイル版、さらには前世代機 PS3 / Xbox 360 にも対応します。
これだけ多くの機種で発売されるにもかかわらず、クロスプレイに対応する予定は今のところなく、異なる機種のユーザーが集い、一緒に遊ぶことはできません。
クロスプレイの実装にはファーストパーティの協力が不可欠で、多くの課題を残していると Prior 氏。とはいえ、それを乗り越えて実現したソフトが出始めているだけに、消費者の立場から見たときにコミュニティ拡大などのメリットを期待できるクロスプレイの導入には前向きです。
「約束することはできないけれど、しかしクロスプラットフォームが実現したのを僕らはごく最近にも見ていますよね。もし2、3年前にクロスプレイについて聞かれたら、そのときは否定的に捉えていたかもしれないけれど」
クロスプレイはユーザーにとっての便益になると考えていると Prior 氏はコメント。はたして『FIFA』でクロスプレイが実現するのがいつになるのかは分かりませんが、近い将来、ハードを意識せずに『FIFA』や人気モード『FUT』を遊べるようになる日がくるかもしれません。