モノリスソフトが語る『ゼノブレイド2』の開発速度、『ゼノブレイドクロス』のノウハウの上に構築


Xenoblade Chronicles 2 (ゼノブレイド2)

 

2017年冬に、最新作『ゼノブレイド2』を Nintendo Switch で発売予定の任天堂子会社モノリスソフト。Wii の『ゼノブレイド』(2010年6月)から Wii U の『ゼノブレイドクロス』(2015年4月)までに5年近くかかったことを考えると、今回はかなり早いタイミングで新作を見ることができそうですが、モノリスソフトの高橋哲哉氏は今回の開発の速さについて、『ゼノブレイドクロス』の影響が大きいと語っています。

TIME とのインタビューで、Wii U と比較して Nintendo Switch での開発環境はどうかを訊かれた高橋氏は、『ゼノブレイド2』開発のしやすさであったりスピードは、『ゼノブレイドクロス』のアーキテクチャが下地にあるためだと回答。

「『ゼノブレイド2』の開発しやすさやスピードというのは、『ゼノブレイドクロス』でこのアーキテクチャをすでに作成していたことに起因しています。『ゼノブレイド2』のゲーム部分は、その基本的なアーキテクチャの上に載っているんです。開発が非常に速く進んだのは、そこが一番大きいかなと考えています。

Nintendo Switch と Wii U の比較でもう1つの違いは、1つの画面と向き合えばよくなったことで、その点でも開発が少し楽にはなりました」

高橋氏はまた、Nintendo Switch の事業計画として、任天堂とモノリスソフトは Switch のライフサイクルの初期に大規模なRPGを発売したいと考えていたと続けます。

「それに加えて、任天堂とモノリスソフトは Nintendo Switch のライフサイクルの初期に大規模なRPGを出したいと考えていたんです。僕らはどうすればそれを実現できるのか考えました。というのも、僕らは Wii U でも同じことをしたかったんです。ですが、『ゼノブレイドクロス』の開発は少し難航し、それでリリース時期が Wii U のやや後期になってしまいました。

だから僕らはそのことを反省し、“コンソールのライフサイクルの初期段階で、どうやったら『ゼノブレイド2』を提供できるのか” を考えました」

任天堂の公式サイトに掲載された高橋氏のメッセージによると、『ゼノブレイド2』の仕込みは『ゼノブレイドクロス』製作中の2014年末〜2015年初頭からスタート。「『ゼノブレイドクロス』で培われたノウハウの上に、新しい『ゼノブレイド』を構築する。軸足はそこ」だと語られています。

Wii U で発売された『ゼノブレイドクロス』はモノリスソフトにとって、初めてのHDゲーム開発プロジェクト。開発中だった2014年、高橋氏はこのプロジェクトの目標として「HDゲーム開発の土台となる基礎を作ることがまずある」と、ソフトの完成だけでなくノウハウ蓄積の重要性についても語っていました。


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