先週、任天堂アメリカから NPD の集計にもとづいた Nintendo Switch (ニンテンドースイッチ) 関連の初月販売実績が報告されましたが、改めて3月の米国ゲーム市場レポートが NPD グループから到着。非常に好調なローンチとなった Switch の貢献もあり、総売上は前年比24%増の13億6000万ドルを達成しました。
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ソフトウェア:売上トップは『Ghost Recon: Wildlands』
ソフトウェア販売は前年同月比5%増の6億1200万ドル。PCソフトウェアは25%減の2900万ドルでした。月間販売トップは Ubisoft の『Tom Clancy’s Ghost Recon: Wildlands』が獲得。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は2位でした。
Ghost Recon: Wildlands はシリーズ最高の滑り出し
1位を獲得した『Ghost Recon: Wildlands』は、『Ghost Recon』として過去最も好調な出足を見せました。また『トム・クランシー』冠タイトルとして見た時には、2016年の『The Division』に続いて過去2番目に好調なローンチとなっているということです。
3位に入った『Mass Effect: Andromeda』は『3』に次ぐシリーズ2位のローンチを記録。また4位に入った『Horizon: Zero Dawn』は Guerrilla Games 開発タイトルとしては過去最大、これまでトップだった『Killzone: Shadow Fall』の2倍の売上を記録しました。
Nintendo Switch 用ソフトのパッケージ版販売数は130万本
NPD によると、Nintendo Switch 用ソフトの販売本数(パッケージ版)は初月130万本。この数字は任天堂プラットフォームの立ち上がりとしては過去最高の記録で、Switch 版『ゼルダの伝説 BotW』はパッケージ版のみで90万本以上を販売し、ハードに対する装着率は99%に達しています。
1995年に NPD が販売データのトラッキングを開始して以来、ハード同梱ソフトを除けば最も高い装着率となりました。
なお、先日の NoA の報告によれば、DL 版も含めた Switch 版『ゼルダの伝説 BotW』の初月販売総数は92.5万本で、ハード装着率100%を上回りました。
『1-2-Switch (ワンツースイッチ)』は13位にランクイン。装着率は19%でした(約17万本)。また久しぶりに家庭用ゲーム機向けに発売された『スーパーボンバーマン R』も17位に入りました。
『ゼルダの伝説』は米国で、1987年以来の歴史があるシリーズ。NPD のトラッキングデータでは、ゼルダフランチャイズのパッケージ版売上は、1995年から現在までに14億ドル弱。歴代アドベンチャージャンルのゲームの中でも最も人気のあるシリーズで、次に続く『バイオハザード』を54%上回っています。
2017年3月:US 月間チャート 総合トップ20
- Tom Clancy’s Ghost Recon: Wildlands
- ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド*
- Mass Effect: Andromeda
- Horizon Zero Dawn*
- MLB 17: The Show*
- Grand Theft Auto V
- For Honor
- NBA 2K17
- Nier: Automata (ニーア オートマタ)
- Call of Duty: Infinite Warfare
- キングダム ハーツ HD 1.5+2.5 リミックス
- Battlefield 1
- 1-2 Switch (ワンツースイッチ) *
- バイオハザード7 レジデント イービル
- Overwatch
- Tom Clancy’s Rainbow Six: Siege
- スーパーボンバーマン R*
- FIFA 17
- Lego Worlds
- Madden NFL 17
*デジタル販売を含まず
Xbox One チャート
- Tom Clancy’s Ghost Recon: Wildlands
- Mass Effect: Andromeda
- For Honor
- NBA 2K17
- Grand Theft Auto V
- Call of Duty: Infinite Warfare
- Battlefield 1
- Halo Wars 2
- Overwatch
- Forza Horizon 3
PlayStation 4 チャート
- Tom Clancy’s Ghost Recon: Wildlands
- Horizon Zero Dawn*
- Mass Effect: Andromeda
- MLB 17: The Show*
- キングダム ハーツ HD 1.5+2.5 リミックス
- Nier: Automata (ニーア オートマタ)
- Grand Theft Auto V
- NBA 2K17
- For Honor
- Call of Duty: Infinite Warfare
Nintendo Switch チャート
- ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド*
- 1-2 Switch*
- スーパーボンバーマン R*
- Just Dance 2017*
- The Binding of Isaac: Afterbirth +*
- Skylanders: Imaginators*
Wii U チャート
- ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド*
- ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス HD*
- 大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U*
- Minecraft: Wii U Edition*
- ペーパーマリオ カラースプラッシュ*
- ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENT*
- New スーパーマリオブラザーズ U + New スーパールイージ U*
- スーパーマリオメーカー*
- ヨッシー ウールワールド*
- Splatoon*
携帯型ゲーム機 チャート
- ポケットモンスター サン*
- ポケットモンスター ムーン*
- スーパーマリオメーカー for Nintendo 3DS*
- ポチと!ヨッシー ウールワールド*
- マリオスポーツ スーパースターズ*
- 牧場物語 3つの里の大切な友だち*
- 大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS*
- マリオカート7*
- ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D*
- New スーパーマリオブラザーズ 2*
2017年:US 年間チャート (1-3月)
- Tom Clancy’s Ghost Recon: Wildlands
- For Honor
- ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド
- Resident Evil 7: Biohazard
- Mass Effect: Andromeda
- Grand Theft Auto V
- Horizon Zero Dawn
- Call of Duty: Infinite Warfare
- NBA 2K17
- Battlefield 1
ハードウェア:Switch の貢献もありほぼ倍増
ハードウェア販売は前年同月比91%増の4億8500万ドルとほぼ倍増。
初月90万台以上を販売し、任天堂ハードのローンチ記録を更新した Nintendo Switch 売上が拡大に貢献しました。Switch 以前、過去の任天堂ハードで最も勢いがあったのは2001年に発売されたゲームボーイアドバンスで、Switch は今回、その記録を3万1000台更新したということです。
周辺機器・アクセサリ:PROコンやゼルダ関連 amiibo が好調
周辺機器・アクセサリの売上高は前年同月比9%増の2億3100万ドルでした。Nintendo Switch 販売の影響はこのカテゴリにも出ており、Switch 関連で全体の4分の1を占めました。「Nintendo Switch Pro コントローラー」はコントローラ部門の販売トップで、その結果、部門売上は前年同月比で26%の増加を見せました。
ゼルダ amiibo が4割以上を占め、amiiboの売上増に貢献
また、このところ低迷していたインタラクティブトイ(Toys-to-Life)ですが、『ゼルダの伝説』関連により一部で復調。全体では前年同月比38%減と縮小が続いているものの、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のキャラクターが部門全体の売上の43%を占めるなど好調で、『amiibo』の売上は前年同月比で56%増となりました。
2017年3月:米ゲーム市場売上高
- ハードウェア:4億8500万ドル(前年同月比+91%)
- ソフトウェア:6億1200万ドル(+5%)
- PCソフトウェア:2900万ドル(▲25%)
- 周辺機器・アクセサリ:2億3100万ドル(+9%)
- 総売上:13億6000万ドル(+24%)
マイクロソフトがデジタルパネルに追加
なお、昨年6月の集計データから一部デジタル販売分の集計が始まっている NPD ですが、新たにマイクロソフトが加わり、今後は同社のデジタル販売分も集計に含まれるということです。その他のデジタルパネル参加社には、Activision Blizzard、EA、Take-Two、Warner Bros.、Ubisoft、Deep Silver、バンダイナムコ、スクウェア・エニックス、カプコンといったメーカーが名を連ねています。