任天堂は27日、2017年3月期の通期決算を発表。その中で、3月3日に発売を開始した新型ゲーム機「Nintendo Switch」の3月末までの世界出荷台数が274万台だったと報告しています。
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Nintendo Switch、3月末までの世界出荷台数は274万台
任天堂は当初、Nintendo Switch の3月末までの販売(出荷)目標を世界200万台に設定。その後、増産を開始したことを明かしていましたが、目標台数に関しては据え置いていました。
任天堂の公式発表に先駆けて、15日には調査会社からは Switch の販売台数は初月240万台程度との速報(推計値)が報告。しかし、実際の数字はそれをさらに上回る274万台。内訳は国内60万台、米大陸が120万台、欧州その他が94万台。
国内の調査会社、ファミ通やメディアクリエイト調べによると、Switch の国内販売台数は発売4週で50万台超。消化率は8割以上となっていました。
ゼルダの伝説 BotW、海外全体を通してソフトが本体の販売数を上回る
ソフト販売本数は546万本。1位は『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』で世界276万本(国内39万本、海外237万本)でした。北米において、NPD グループの集計と任天堂アメリカの持つデジタル販売データの合算が Switch 本体を上回ったことが話題となりましたが、欧州その他を含めた海外トータルでもソフト販売本数が本体普及台数を上回る驚異的な数字となっています。
なお『ゼルダの伝説 BotW』の Wii U 版も108万本(国内12万本、海外96万本)でミリオンを突破。合算で384万本を販売し、発売1ヶ月で据置の前作『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』の売上(世界352万本)を上回りました。
2018年3月末までの販売計画
2018年3月末までの販売予想は、Switch 本体が1000万台、ソフトが3500万本。800万台と見積もっていた18年3月期の生産計画を、少なくとも2倍に引き上げたなんていう報道もありましたが、より少ない数字に収まりました。現在の勢いを考えるとかなり控えめな予想に見えます。
が、任天堂は18年3月期の業績予想を、売上高が53.3%増の7500億円、営業利益が121.4%増の650億円など増収増益予想。18年3月期を本格的な復調期と位置付けているようで、Switch の販売目標はひとまず控えめですが、上振れすることもある程度は想定しているように思います。