NPDグループから2016年10月期のアメリカビデオゲーム市場規模に関するレポートが到着。
最大商戦期であるホリデー商戦の盛り上がりを前に、『Battlefield 1』『Mafia III』『Gears of War 4』といった秋の有力新作タイトルが多数登場したソフトウェア市場が早くも活況。市場全体の販売金額は8億7570万ドルとなり、2015年10月と比較して6%増を達成しました。
Contents
ソフト:複数の有力タイトル発売で31%増
ソフトウェア市場の販売額は前年同期比31%アップの5億570万ドル、PCソフトのみに限った販売額は172%アップの3380万ドルでした。
『Battlefield 1』『Mafia III』『Gears of War 4』と1位から3位までを新作が占め、ソフト市場を大きく牽引。『Mafia III』は2Kレーベルとしては過去最速の初動を記録したほか、家庭用ゲーム機では Xbox One 独占タイトルの『Gears of War 4』も、デジタルを含まないにもかかわらず好調なパフォーマンスを見せました。
『FIFA 17』や『NBA 2K17』などスポーツタイトルも好調でした。
今月はさらに、『Titanfall 2』や『Civilization VI』も登場。全体では36%増となったソフトウェア市場の拡大に貢献しています。ただ、『Titanfall 2』は月末の発売というエクスキューズはあるものの、ローンチのパフォーマンスは前作を下回っているということです。
2016年10月 U.S. 月間チャート トップ10
- Battlefield 1**
- Mafia III
- Gears of War 4*
- FIFA 17
- NBA 2K17
- The Elder Scrolls V: Skyrim*
- WWE 2K17
- Civilization VI
- Titanfall 2**
- Madden NFL 17
* デジタルセールスを含まない
** PC の EA Origin セールスを含まない
ハード:20%ダウンと減少傾向が続く
ハードウェア市場は新モデルが投入されていますが、販売単価が下がっていることで前年割れが続いています。10月は前年同期比20%ダウンの2億1520万ドルでした。
Microsoft – Xbox One
販売トップは Xbox One で、これで4ヶ月連続で PS4 を抑えトップを維持しています。Xbox One ブランド全体の販売台数は8%アップ。一方で、Xbox One S (500GB、マインクラフト同梱モデル) といったより安価なモデルの投入により、平均販売価格は17%ダウンしました。
任天堂 – ニンテンドー3DS
任天堂ハードはニンテンドー3DSは引き続き好調。販売台数や支出金額が12%増となるなど、5ヶ月連続で2015年のパフォーマンスを上回りました。『ポケットモンスター サン・ムーン』の発売を控える『ポケモン』フランチャイズや『モンスターハンタークロス(Monster Hunter: Generations)』がハードの成長を牽引しているとNPDは指摘。
ソニー – PlayStation 4
最後にソニーですが、ブランドとしては Xbox One に1位を許しているものの、SKU ベースで見たときには、PlayStation 4 Slim の『Uncharted 4: A Thief’s End (アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝)』同梱モデルが17%を占めて月間のベストセラーハードとなるなど、販売は好調だったということです。
北米 PS4 は、ハイエンドな PlayStation 4 Pro の需要がより大きいと見られることから、11月は売上増が期待されます。
周辺機器・アクセサリ:
「Toys-to-Life」が縮小に転じたことから、落ち込みが続いている周辺機器・アクセサリ市場。10月は24%ダウンの1億2100万ドルでした。
2016年10月 米ビデオゲーム市場規模
ハードウェア:2億1520万ドル(▲20%)
ソフトウェア:5億0570万ドル(+31%)*
PCソフトウェア:3380万ドル(+172%)**
周辺機器・アクセサリ:1億2100万ドル(▲24%)
市場全体:8億7570万ドル(+6%)
*ゲーム小売販売 + PSN,Xbox Live のデジタルセールス
**小売販売 + Steam のデジタルセールス