NPDグループから2016年9月期におけるアメリカビデオゲーム小売市場レポート(一部デジタル売上を含む)が到着。売上高は8億3820万ドルで、2015年9月の10億9000万ドルから23%減少する結果となりました。
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ハード市場:Xbox One が3割以上のシェアを獲得
ハードウェア市場の販売規模は、前年同月比で25%ダウンの2億3430万ドル。
9月は PS4 Slim が発売されたにもかかわらず、プラットフォームトップは Xbox One S が好調な Xbox One がキープしています。NPDによると Xbox One はハードウェア販売全体の37%を占めました。
ハード市場の減少は、価格改定等により販売単価が下がっていることや、PS4、Wii U の販売台数が減少したことが影響。
PS4 SlimはSKUベースの月間販売が3位だったということで、それほど大きな反応はなし。アメリカではスリム化よりも、高性能化した PS4 Pro を待ち望むファンが多いようです。
『ポケモンGO』効果が続く任天堂の携帯ゲーム部門も好調だったとNPDは指摘。3DSは4ヶ月連続で前年比プラスを記録するなど、『ポケモンGO』の配信以来、3DSの販売は改善傾向にあるということです。
ソフト市場:スポーツタイトルが上位を席巻
ソフトウェア市場は前年比で22%ダウンして4億5340万ドル、PCも含めると21%ダウンの4億7300万ドルでした。
この時期恒例のスポーツタイトルが複数登場し、前作を上回る初動を見せた『NBA 2K17』が月間1位を獲得。しかしながら、定番スポーツタイトルに加えて『MGS V: TPP』や『Destiny: The Taken King』『スーパーマリオメーカー』などもあり充実していた昨年9月にはおよびませんでした。
トップ10にソフトを送り込めずにいる任天堂ですが、ファーストパーティ(任天堂発売)タイトルに関してみれば、前年比で30%増を記録していると声明で報告しています。
2016年9月 USチャート
- NBA 2K17
- Madden NFL 17
- FIFA 17
- NHL 17
- BioShock: The Collection
- Destiny: The Collection
- Grand Theft Auto V
- Overwatch **
- Forza Horizon 3 *
- Call of Duty: Black Ops III
*デジタル売上を含まず
**Battle.net の売上を含まず
周辺機器・アクセサリ:Toys-to-Life市場が大苦戦
周辺機器・アクセサリ市場も元気がなく、前年比27%減の1億3080万ドルでした。中でも厳しい数字となったのが、82%減と伝えられる「Toys-to-Life」カテゴリ製品群。
昨年は『LEGO Dimensions』のローンチや『Skylanders: SuperChargers』、13体の新作『amiibo』という話題があったのに対して、今年の新作は10月。
発売タイミングが影響した部分もあるとはいえ、『amiibo』や『LEGO Dimensions』『Skylanders』といったトイの9月販売額はわずか1300万ドルにとどまり、2015年9月と比較して75%減少しました。
2016年9月 米ビデオゲーム市場規模
ハードウェア:2億3430万ドル(▲25%)
ソフトウェア:4億5340万ドル(▲22%)*
PSソフトウェア:1980万ドル(+3%)**
周辺機器・アクセサリ:1億3080万ドル(▲27%)
市場全体:8億3820万ドル(▲23%)
*ゲーム小売販売 + PSN,Xbox Live のデジタルセールス
**小売販売 + Steam のデジタルセールス