EAの『FIFA』には多くの世界各国リーグやクラブチームが実名で収録される一方で、ワールドカップ出場国も満たせないナショナルチームの収録数は毎回物足りなさが残ります。それでもEAは、ナショナルチームの収録数を増やすために、各国サッカー協会との交渉を一応は行っているようです。
BBC によると、EA は最新作『FIFA 17』へアイスランド代表チームを収録するため、アイスランドサッカー協会(KSI)と交渉。しかしながら、ユーロ2016でイングランド代表を撃破するなど躍進を遂げたバイキングたちにとって、EA が提示した金額と協会の希望額とでは開きがあり、最終的に交渉はまとまらずに決裂しました。
報道によると、EAが提示したオファーは1万5000ドル。KSIはこれを安すぎるとしてEAに対して適切な金額とするよう求めたそうですが、EAはこれを受け入れず、交渉は決裂しました。
「ユーロでパフォーマンスは、我々が優れたチームであることを示し、多くの人々にアイスランドのいち員としてプレイしたいと感じてもらえたと思う。選手にとっては悲しいことでしょうが、批判の矛先はEA Sportsに向かうべきです」と、KSIの代表 Geir Thorsteinsson氏はコメントしています。
EAがチームに支払う手数料には、商標権と肖像権が含まれています。
「権利を譲渡したり、あるいは提供したりするのであれば、適切な交渉が行われ、適正な手数料でなくてはなりません。今回の件については、それが適切に、オープンに行われたとは思えませんでした」
2016年9月15日に発表された最新のFIFAランキングで、アイスランドは27位。ユーロでの躍進もあり、『FIFA 17』での収録が期待されていました。旬の国が収録されない一方で、148位のインドはゲームに収録されています。