NPDグループから、2015年9月期におけるアメリカビデオゲーム市場のマンスリーレポートが報告されました。『Destiny』や『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』を擁した昨年、『GTA V』が発売された一昨年と比較すると僅かに減少しているとはいえ、市場規模は3年連続で10億ドルを突破。年末へ向けてポジティブな印象を残しました。
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ソフト:NBA 2K16 が初登場首位などスポーツジャンルが活況
ソフトウェアチャートでは、Take-Twoから初週で世界400万本突破のアナウンスがあった『NBA 2K16』が初登場首位を獲得。NPDの報告によると、今作はシリーズ史上最高のローンチになりました。
また秋はスポーツゲームの新作が多数発売される季節。トップの『NBA 2K16』や先月発売され今月も2位に入っている『Madden NFL 16』だけでなく、4位『FIFA 16』、9位『NHL 16』と9月は月間チャートトップ10のうち4本がスポーツもの。販売本数の32%、販売金額の39%を占める一大勢力となっています。
ハード市場も動かした『Destiny』や『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』が発売された2014年9月と比較すると、相当するAAAタイトルが無かった今年の9月期。しかしながら、過去最高の出足となった『NBA 2K16』や『Madden NFL 16』『MGS V: TPP』『FIFA 16』などにより、ほぼ相殺して減少を3%に抑えています。9月の新作で比較した場合は8%減。
総販売金額は前年同月比3%減の4億6560万ドル。PCソフトを含んだ数字では6%減の4億7210万ドルでした。
なお、ソニーの報告によるとデジタル市場は拡大しており、2015年9月におけるPS Storeの利益は過去最高を記録したとのこと。
2015年9月のUSチャート トップ10
- NBA 2K16 (PS4, Xbox One, 360, PS3)
- Madden NFL 16 (PS4, Xbox One, 360, PS3)
- メタルギアソリッドV ファントムペイン (PS4, Xbox One, PS3, 360)
- FIFA 16 (PS4, Xbox One, 360, PS3)
- Destiny: The Taken King (Xbox One, PS4, 360, PS3)
- スーパーマリオメーカー (Wii U)
- Disney Infinity 3.0 (360, Wii U, Xbox One, PS4, PS3)
- Mad Max (PS4, Xbox One)
- NHL 16 (Xbox One, PS4, 360, PS3)
- Minecraft (360, PS3, Xbox One, PS4)
ハード:Destinyの反動減により、前年比3割近く縮小
ハードウェア市場は今月もPS4が牽引。『NBA 2K16』や『Madden NFL 16』『MGS V: TPP』そして『FIFA 16』といった上位タイトルすべてがXbox One版の販売を上回っており、マルチプラットフォームタイトルでも優位に立っています。バンドルセットも好調だったとのこと。
3DSは2015年1-9月の販売が前年と比較して25%増。『スーパーマリオメーカー』が発売されたWii Uは、前月比で110%近い増加を達成しているということです。
ただ前年の『Destiny』からの反動減が大きく、総販売金額は27%減の3億1350万ドルでした。
周辺機器・アクセサリ:Toys to Lifeの貢献などで2割増
周辺機器・アクセサリ市場は唯一の増加。前年同月比で20%増を達成し、6月以来の2億ドル規模に。LEGOも参入してますます活況の「Toys to Life」カテゴリの貢献により、今年の年末はさらなる賑わいを見せそうです。
2015年9月期アメリカゲーム市場規模(2015年8月30日〜10月3日)
- ハードウェア:3億1350万ドル(▲27%)
- ソフトウェア:4億6560万ドル(▲3%)
- ソフトウェア(PC込):4億7210万ドル(▲6%)
- 周辺機器・アクセサリ:2億3050万ドル(+12%)
- 市場全体:10億1000万ドル(▲9%)