圧倒的コスパが魅力で人気の、Amazonのタブレット端末「Fireタブレット」シリーズ。安いのは分かったけれど、結局じゃあ「Fireタブレット」を買うと何ができるの?どんな楽しみかたがあるの?ということが気になるかと思います。
このページでは、Fire 端末を購入し日々利用している私が、「Fireタブレット」で何ができるのか、どんな楽しみかたがあるのかについて紹介しています。
Contents
Fire タブレットとは
「Fireタブレット」シリーズは、Amazonが展開しているタブレット端末です。タブレットなら iPad だとか Android OS を搭載した端末などが他社からも発売されていますが、「Fireタブレット」シリーズ最大の特徴は、ホーム画面が Amazon のサービスと一体化していること。
Android OS をカスタマイズした独自の Fire OS により、買い物はもちろん、Kindle 本や Amazon Music の音楽、Prime Video の動画コンテンツといった Amazon の提供するサービスに素早くアクセスできることに重点がおかれた設計となっています。
Fire タブレットでは、そのままでは Google Play から直接アプリをダウンロードすることはできない仕様。その代わり、Amazon のサイトから Fire OS にあわせたアプリをダウンロードして利用することができます。
Kindleとの違い
Amazon デバイスといえば Kindle シリーズも有名です。Kindle は読書に特化した電子書籍リーダーで、紙のように読みやすい、目に優しい e-ink ディスプレイは白黒。Fire タブレットのように他のエンタメ用途には利用できません。ただ余計な機能がない分、読書に集中しやすい設計となっています。
Fire タブレットでできること
Prime Video などの動画を見る
「Fireタブレット」は Amazon のサービスへ素早くアクセスできるので、プライムビデオもすぐに楽しむことができます。姿勢や場所を問わず、好きなコンテンツを視聴できます。スピーカー性能が意外と良く、手元で迫力あるサウンド・映像を楽しむことができます。「Fire HD 10」ならフル HD の高画質で見ることができます。
Fire 本体の保存容量はそれほど多くありませんが、SD カードで拡張可能(対応する容量はモデルによります)。保存しておけばオフラインでも視聴できるので、移動中にも便利です。
プライムビデオだけでなく、Netflix や Hulu、YouTube、DAZN、U-NEXT、TVer、dTV など他の動画配信サービスも利用できます。
Amazon Music など音楽を聴く
Amazon のサービスへ素早くアクセスできる特徴から、音楽サービスもすぐに開始できます。Amazon Music アプリを起動して Amazon Music Prime を聴いたり、あらかじめ保存しておいた音楽を再生したり。動画の項目でも書きましたが意外とスピーカーの音質が良いので、ディスプレイ付きスピーカーとして利用することもできます(ガチなスピーカーにはそりゃ敵いませんけれど)。
Amazonプライム特典 Amazon Music Prime なら 200 万曲以上が聴き放題。上位プランの Amazon Music Unlimited に加入すると 9,000 万曲以上を聴き放題で楽しめます。
我が家ではスタンドにセットして、 Radiko アプリからラジオをつけっぱなしという使い方も多いです。
Kindle 本で読書
解像度は Kindle と比べ落ちますが、Fire タブレットで読書も可能です。「Fire HD 10」ならフルHD(1920×1200、224ppi)の10インチディスプレイなので、横向きで見開き表示にしても可読性を維持できます。漫画は迫力ある描写で楽しめます。
8インチの「Fire HD 8」は解像度が1280×800(189ppi)となり、漫画はまだ大丈夫ですが、活字の場合は文字サイズの調整が必要かなという印象です。
動画や音楽ほど有名ではありませんが、Amazonプライム会員なら Prime Reading という特典が用意されていて、対象の Kindle 本数百冊を無料で読むことができます。
さらに Kindle Unlimited に加入すると、和書 10 万冊以上が読み放題に。Fire にダウンロードしてたくさんの本を持ち歩くことができます。
ゲーム : できるけれど苦手
Amazon のアプリストアでは Fire 対応のゲームも配信されており、軽めのゲームであれば Fire タブレットでも問題なく動作します。ただ美麗な 3D CG を売りにするタイトルなどは厳しい。Android アプリをさらに Fire OS へ対応させたものということから、ラインナップもそれほど多くありません。
またアップデートが他 OS 版と比べ遅れがちだったり、タイトルによってはそもそも対応していないこともあります。快適にゲームを楽しみたいのであれば他の端末がおすすめです。
アプリの利用も同様です。このあたり期待し過ぎは禁物です。
自己責任で Google Play へ対応させることも可能ですが、いずれにしても端末の性能上そこまで快適なゲーム環境にはならないので、ゲーム目的であれば iPad を買ったほうが良いかと思います。
Silk ブラウザでインターネットサーフィン
Fire タブレットには Silk ブラウザという Amazon 独自のブラウザが搭載されており、このブラウザを通じてインターネットサーフィンが可能です。ちょっとした利用なら他のブラウザと遜色なくネットブラウジングできます。当サイトも崩れずに表示されております。ほっ。
標準設定の検索エンジンは Bing。設定から Google や Yahoo! JAPAN などへ変更することもできます。
Alexa「○○をして」
Fire タブレットにはアマゾンの音声アシスタント Alexa が搭載されており、スマートスピーカー Echo のように音声で操作することができます。今日の天気をたずねたり、プライムビデオで見たいタイトルを調べてもらったり、音楽をかけてもらったり、アプリを起動したり。
また「Showモード」という機能が搭載されており、オンにすることで Fire タブレットの表示や挙動を「Echo Show」のように振る舞わせることができます。「Fire HD 8 Plus」や「Fire HD 10 Plus」では充電スタンドにセットするだけで「Showモード」へ簡単に切り替えることができ、より「Echo Show」ぽく使うことができます。
ただマイク性能の差なのか少し距離が離れると呼びかけに反応しないことも。
できないこと、弱いところ
インターネットは Wi-Fi 接続が必要
Fireタブレットはインターネット接続のために Wi-Fi 環境が必要です。SIM カードスロットもないので、完全に Wi-Fi 接続オンリー。外でネットサービスを利用するにはスマホやモバイルルーターのテザリング機能を活用するか、もしくは Wi-Fi スポットで使うということになります。
Google Play 非対応(導入は可能)
Fireタブレットでは Google Play は基本的に使用することはできません。
ダウンロードできるアプリのラインナップはかなり限られており、iOS / Android 端末のようにあれもこれもというアプリの充実度はありません。
それでも、Google Play をインストールすることは可能です。ただし Amazon が推奨する使い方ではないため、自己責任で。
まとめ
Fireタブレットは「Amazon提供のサービスを快適に利用する」ことを念頭に設計されているデバイスで、Amazonプライム会員であればその魅力を十分に活用できます。
見たくなったそのタイミングでプライムビデオを点けたり、音楽をかけたり、Kindle本を読んだり。Amazonサービスを起動するための手間がないのが最大のメリット。
iPad や Android タブレットと同列で考えると、そのままでは対応アプリも少ないですし自由度の低いデバイスに映りますが、Amazonサービスを利用する入り口として捉えると満足感が高まります。
「Showモード」を使えば疑似「Echo Show」にすることもでき、さらなる接点に。