Electronic Artsから5日、2015年3月31日を末日とする2015年3月期の第4四半期および通期業績が発表されています。
米国会計基準のGAAPベースでの1-3月の売上高は11億8500万ドルで、前年同期から5.5%の増加。純利益は3億9500万ドルで、こちらも前年同期から7.6%増加しています。特別項目を除くNon-GAAPベースでは売上高は8億9600万ドルと1.9%のダウン。純利益も1億2500万ドルで17.7%ダウンしています。
通期では、GAAPベースの売上高が45億1500万ドル、純利益が8億7500万ドル。Non-GAAPベースの売上高が43億1900万ドル、純利益が8億600万ドルでした。
デジタル売上が20億ドルを突破しパッケージを逆転
成長を続けるデジタル市場。EAの売上に占める割合も年々大きくなっていますが、2015年3月期の通期売上高は22億3000万ドルと、遂に20億ドルを突破。総売上の51.6%を占めるにまで拡大し、パッケージ販売を逆転。
プラットフォーム別内訳としては、家庭用ゲーム機向けが最も大きく前年同期比59.8%増の10億6800万ドルと10億ドルを突破。モバイル向けは15.9%プラスの5億2400万ドルと5億ドルを突破しPC向けに迫る勢い。PCその他は5.8%マイナスの6億3800万ドルでした。
デジタルコンテンツのタイプ別では、追加コンテンツが9億2500万ドルと最も大きく、次いでモバイルが5億2400万ドル、本編が4億1900万ドル、サブスクリプションその他が3億6200万ドルでした。タイプ別では全項目が前年度超えを達成。ドル箱となった『UT』を筆頭に、フルゲームやモバイル分野でも順調に数字を伸ばしています。
EAモバイルタイトルの1-3月期における月間アクティブユーザー数(MAU)は、平均して1億6500万人を上回っているとのこと。
FIFA、Madden、NHLなど主力スポーツタイトルはQ2
2016年3月期の発売予定タイトルですが、Q1(4-6月)はメジャータイトルの発売は無し。Q2(7-9月)から『FIFA 16』を始め主力スポーツタイトルの投入など本格的に始動し始めます。Q3(10-12月)には『NFS』新作や『Star Wars: Battlefront』、Q4(2016年1-3月)に『Mirror’s Edge』や『Plants vs. Zombies』新作という流れ。
Non-GAAPベースによる4−6月期見通しは、売上高が6億4000万ドル、収支はトントン。通期では44億ドル、純利益9億1000万ドル、一株当たり利益は2.75ドル。デジタル売上高はさらに拡大して25億5000万ドルに達する見通し。