6月30日を末日とするUbisoftの2014年4-6月期、2015年3月期第1四半期業績が発表され、『Watch Dogs』の好調なセールスに支えられ、売上高3億6,000万ユーロを達成した事が明らかになりました。
売上高は7,600万ユーロだった前期から374%増加。また、Ubisoftが当初予想していた3億1,000万ユーロよりも5,000万ユーロ上振れしました。
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Watch Dogsと、デジタル分野が牽引
予想以上の実績を残した理由は大きく2点。1つは『Watch Dogs』が発売1ヶ月にして世界800万本出荷を達成する、Ubisoftとしても業界としても、新規IPとしては驚異的な売上を記録していること。もう1つはデジタル分野の成長で、上記の『Watch Dogs』やF2Pタイトルをはじめ、『Trials Fusion』『Child of Light』『Valiant Hearts The Great War』のリリースが貢献。売上高は149%増の8,400万ユーロでした。
第1四半期は好調だったUbisoftですが、第2四半期は昨年のように有力タイトルを複数発売する予定がないため減収に。前年同期比61%減の8,500万ユーロを見込みます。通期では売上高14億ユーロ、non-IFRSベースでの営業利益は1億5,000万ユーロの見込み。
シンジケートローンは2億1,500万ユーロから2億5,000万ユーロに増加。それに伴い、契約期間も2017年7月から2019年7月へ変更されています。
Watch Dogs効果でマーケットシェアも拡大。欧米で2位に
『Watch Dogs』が海外で発売された5月を含む2014年1-5月におけるUbisoftのマーケットシェアは、欧米ともに拡大。アメリカ市場では前年の6.8%(4位)から12.4%(2位)に。ヨーロッパ市場でも8.8%(3位)から15.7%(2位)となり、両市場で業界2位のパブリッシャーとなりました。
2014年Q1の販売割合
地域別販売割合
ヨーロッパ市場の販売割合は前年同期比+6%で44%。北米市場に並びました。その他地域も3%増加で12%に。北米市場は9%減でした。
ハード別の販売割合
『Watch Dogs』の恩恵を受けたPS4が最も高い36%を獲得。次いでXbox OneとPS3が17%、PCとXbox 360は14%となっています。他機種のように目立った新作タイトルが無かった任天堂プラットフォームは、Wii/Wii U/3DS合わせて1%という結果に(前年同期は14%)。その他向けも1%でした。