Ubisoftの2014年3月期通期業績、有力ソフトの延期で売上2割ダウン、純損失を計上。『Assassin’s Creed IV』は累計1,100万本セールス


 

Ubisoftの2014年3月期通期業績が発表されました。有力ソフトを翌年度へ延期した影響により、売上高は前期比19.9%ダウンの10億710万ユーロ、純損益は前期の純利益6,920万ユーロから純損失4,930万ユーロへと赤字に転落しています。

2013年4月-2014年3月のハイライト

売上のハイライトとして、『Assassins’s Creed 4: Black Flag』がダウンロード版込みで1,100万本以上を販売したことが報告。『Just Dance 2014』も600万本以上の堅調なセールスを記録しました。

デジタル配信や追加コンテンツを含むデジタル部門は、前期比32%拡大して1億9,500万ユーロを生成。グループ総売上の19%を占めました。

販売割合

地域別販売割合は、北米が52%、欧州が39%、他地域合計が9%となっています。

プラットフォーム別販売割合は、Xbox 360向けが27%でトップ。PS3が25%、PCが15%、Wiiが11%で続いています。次世代機勢はPS4が9%、Xbox Oneが6%、Wii Uが3%でした。そのほか、PS Vitaが1%、3DSが0%、他機種が3%となっています。

PS向けが前期の32から35%へ、Xbox向けが34%から33%、任天堂機向けが21%から14%へと変動しています。PC向けも11%15%へ上昇しました。

2015年3月期の見通し

UbisoftのCEOを務めるYves Guillemot氏は、2015年3月期を、この数年行ってきた投資やイノベーションのリターンを享受する年になるとコメント。『Assassin’s Creed Unity』『Far Cry 4』『Just Dance』『The Crew』『Watch Dogs』の5タイトルが今期の収益を牽引するとキータイトルを発表。

『Watch Dogs』は記録的な予約数となっていて、新規IPとしては業界史上最も成功したタイトルになるのは間違いないだろうと自信を見せています。

前期に延期したソフトも含め、大型タイトルが複数発売されることや、デジタル分野の拡大などで、2015年3月期は売上高14億ユーロ、1億5,000万ユーロの営業利益を見込んでいます(非IFRSベース)。

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