任天堂が24年3月期通期予想を上方修正、『ゼルダTOTK』2000万本、『ピクミン4』300万本超えのヒット


ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム(The Legend of Zelda: Tears of the Kingdom)

 

任天堂は2024年2月6日、2024年3月期通期(2023年4月〜2024年3月)の連結業績が従来予想を上回りそうだと発表しました。修正後の売上高は3.2%増の1兆6300億円、営業利益は2.0%増の5100億円、経常利益は3.3%増の6200億円、純利益は4.8%増の4400億円となる見通し。

円安による為替差益や映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』効果による収益増、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』をはじめとする新作ソフトが好調であることなどが寄与します。

第3四半期(2023年4月〜12月)の売上高は前年同期比7.7%増の1兆3948億円、営業利益は13.1%増の4644億円、経常利益は17.6%増の5674億円、純利益は17.9%増の4080億円でした。

ゲーム専用機の売上高は4.7%増の1兆3109億円、モバイル・IP関連収入等の売上高は93.4%増の752億円となりました。その他は108.8%増の85億円でした。なの売上高段階での為替利益は660億円とのこと。

Nintendo Switch 本体の販売台数は前年同期比 117 万台減(7.8%減)の 1374 万台。ソフトは 816 万本減(4.7%減)の 1 億 6395 万本でした。

通期予想を上方修正、一転して増収増益に

  • 売上高 : 1兆3947億9600万円(+7.7%)
  • 営業利益 : 4644億1000万円(+13.1%)
  • 経常利益 : 5673億5700万円(+17.6%)
  • 純利益 : 4080億4100万円(+17.9%)

地域別の売上高を見ると、米大陸で前年同期比10.2%増の6117億6600万円、欧州で8.2%増の4591億800万円、その他地域も22.7%増の1366億5600万円となったのに対し、日本は2.9%減の2972億6400万円でした。

4〜12月に最も売れたソフトは『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の2028万本。横スクロールマリオ約 11 年ぶりの完全新作『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』は 1196 万本でした。その他の新作タイトルでは『ピクミン4』が 333 万本を販売。旧作の方では『マリオカート8 デラックス』が 679 万本を販売し、ついに累計 6000 万本を突破しています。

ミリオンセラー

2023年4月〜12月のミリオンセラータイトルは以下のとおりです。『ピクミン4』は国内182万本、海外151万本の333万本。9月末時点では国内136万本だったので、3か月で50万本近く伸ばしたことになります。

  • ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム – 2028万本(国内 364万本 / 海外 1664万本)
  • スーパーマリオブラザーズ ワンダー – 6195万本(国内 254万本 / 海外 943万本)
  • マリオカート8 デラックス – 679万本(国内 77万本 / 海外 603万本 / 累計 6058万本)
  • ピクミン4 – 333万本(国内 182万本 / 海外 151万本)
  • スーパーマリオRPG – 314万本(国内 84万本 / 海外 230万本)
  • Nintendo Switch Sports – 288万本(国内 28万本 / 海外 260万本 / 累計1248万本)
  • あつまれ どうぶつの森 – 258万本(国内 49万本 / 海外 209万本 / 累計4479万本)
  • 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL – 257万本(国内 52万本 / 海外 206万本 / 累計3367万本)
  • ポケットモンスター スカーレット・バイオレット – 226万本(国内 69万本 / 海外 156万本 / 累計2436万本)
  • マリオパーティ スーパースターズ – 214万本(国内 34万本 / 海外 180万本 / 累計1231万本)
  • スーパーマリオ オデッセイ – 190万本(国内 20万本 / 海外 170万本 / 累計2765万本)
  • ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド – 180万本(国内 30万本 / 海外 150万本 / 累計3161万本)
  • スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド – 179万本(国内 15万本 / 海外 164万本 / 累計1317万本)
  • New スーパーマリオブラザーズ U デラックス – 178万本(国内 15万本 / 海外 163万本 / 累計1720万本)
  • スーパー マリオパーティ – 120万本(国内 18万本 / 海外 102万本 / 累計2034万本)
  • ルイージマンション3 – 115万本(国内 14万本 / 海外 102万本 / 累計1398万本)
  • スプラトゥーン3 – 104万本(国内45万本 / 海外60万本 / 累計1171万本)

Nintendo Switch の累計販売台数は1億3936万台。ソフトの累計販売本数は12億10万本となりました。ついに 12 億本を突破。

ハードに関しては1億5402万台のニンテンドーDSがまだ任天堂ハードトップに立っているものの、ソフトの販売本数に関してはスイッチがダントツで 1 位です。2位はDSの9億4876万本、3位はWiiの9億2185万本。

通期見通しを上方修正

第3四半期までのパフォーマンスを受けて、任天堂は通期予想を上方修正。修正後の売上高は3.2%増の1兆6300億円、営業利益は2.0%増の5100億円、経常利益は3.3%増の6200億円、純利益は4.8%増の4400億円となる見通しで、減収減益予想から一転して増収増益となります。年間配当も8円上積みされ189円に。

Nintendo Switch の販売は本体が前回予想からプラス50万台の1550万台。ソフトはプラス500万本の1億9000万本を見込みます。

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