セガサミーホールディングスが2023年8月1日に発表した2024年3月期第1四半期決算は、スマートパチンコ・スマートパチスロ等の遊技機事業が好調な滑り出しを見せたことなどにより増収増益となりました。売上高は前年同期比63.4%増の1,080億5,000万円、営業利益は712.2%増の225億5,600万円、経常利益は442.7%増の230億9,600万円、純利益は446.4%増の172億5,900万円でした。
家庭用ゲームを含むコンシューマ分野の売上高は2.8%減少して337億円でした。フルゲームでは新作タイトルとして『世界樹の迷宮I・II・IIIHDREMASTER』『ソニックオリジンズ・プラス』等を販売。販売本数は 74 万本でした(前年同期の新作は44万本)。リピートタイトルの販売本数は412万本でした(前年同期は470万本)。これらの結果、フルゲームの販売本数は世界487万本となっています(前年同期は514万本)。
報告によると、新作・リピートともに想定を下回っています。ただ営業費用が未発生だったことなどにより、全体としてはこの時期堅調に推移したということです。フルゲームの売上高は前年同期比11.1%増の110億円。
主要 IP では『ソニック』シリーズが122万本(前年同期は146万本)、『Total War』シリーズが31万本(同42万本)、『ペルソナ』が63万本(同27万本)、『龍が如く』(『ジャッジアイズ』を含む)シリーズが51万本(同47万本)でした。
フルゲームでは下期に新作タイトルの販売が本格化する予定。
『サンバDEアミーゴ : パーティーセントラル』(2023年8月30日)や『ENDLESS Dungeon』(2023年10月19日)、『TotalWar:PHARAOH』(2023年10月)、『龍が如く7 外伝名を消した男』(2023年11月9日)、『ペルソナ5 タクティカ』(2023年11月17日)、『ソニックスーパースターズ』(2023年空き)、『HYENAS』(2023年)、『龍が如く8』(2024年初頭)、『ペルソナ3 リロード』(2024年初頭)と注目作が控えています。
セガサミーは通期で 3,448 万本を販売する計画。
大きく貢献したと指摘される遊技機事業は売上高が前年同期比382.9%増の509億7,900万円、経常利益は前年同期6億4,600万円の赤字から黒字転換して218億3,600万円でした。パチスロ機において『スマスロ北斗の拳』等の販売を行い、64,000台(前年同期は8,000台)を販売。『スマスロ北斗の拳』については既に計画を上回る販売台数となっていて、2023年8月にも追加販売が予定されます。パチンコ機においては『P北斗の拳暴凶星』等の販売を行い、その販売台数は39,000台(前年同期は14,000台の販売)となりました。
リゾート事業に関しては売上高が10.2%増の29億2,000万円、経常損益は2億7,200万円の赤字となりました(前年同期は11億6,800万円の赤字)。コロナ禍からの回復が寄与したということです。