任天堂の22年4-12月は減収減益、スイッチにブレーキも『ポケモンSV』が2,000万本超えヒット


ポケットモンスター スカーレット・バイオレット

 

任天堂は2023年2月7日、2023年3月期第3四半期決算を発表。売上高は前年同期比2%減の1兆2952億円、営業利益は13%減の4105億円、経常利益は6%減の4826億円、純利益は6%減の3462億円と減収減益でした。

半導体の供給不足等の影響により、主力の家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」(ニンテンドースイッチ)は前年同期21.3%減の1,491万台にとどまりました。ソフトもハードウェア販売減の影響を受け、前年同期比4%減の1億7,211万本でした。

また為替相場の変動により為替差益も大きく減少。第2四半期決算での発表時と比べ480億円近く減少しました。為替差益の減少について任天堂は、「主として期末日(2022年12月末)時点の当社の保有する外貨建資産を同日の為替相場で評価したことで発生した評価損によるもの」と説明しています。

第3四半期までの販売状況や足もと不安定な為替市場の動きを見ながら、任天堂は通期の業績予想を下方修正。

任天堂 2022年4-12月 業績
  • 売上高 : 1兆2,951億7,800万円(▲1.9%)
  • 営業利益 : 4,105億4,100万円(▲13.1%)
  • 経常利益 : 4,825億8,000万円(▲6.1%)
  • 純利益 : 3,462億2,700万円(▲5.8%)

ポケモンは2,000万本突破

2022年4〜12月に最も売れたソフトは『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』で、販売本数は 2,061 万本を記録。続いて『スプラトゥーン3』が1,013万本、『Nintendo Switch Sports』は861万本を販売しました。

『ポケモンSV』は発売後7週間のセルスルー(小売店から消費者に販売された数量)を見ても計1,820万本となり(任天堂による推計値)、任天堂のゲーム専用機向けソフトウェアとして過去最高の初動販売を記録しています。

旧作では『マリオカート8 デラックス』が660万本を販売し累計販売本数5,200万本に達しています。また『星のカービィ ディスカバリー』は347万本を販売して累計612万本を記録しています。

ゲーム専用機のデジタルビジネスでは、パッケージ併売ダウンロードソフト(いわゆるダウンロード版、デジタル版)が好調に推移したほか Nintendo Switch Online による売上も増加。この結果デジタル売上高は前年同期比21.5%増の3,100億円となりました。

モバイル・IP関連収入等に関しては、ロイヤリティ収入は安定的に推移したものの、スマホ向け課金収入は減少。この結果売上高は2.3%減の389億円でした。

ミリオンセラータイトル

ミリオンセラータイトル(2022年4-12月)
  • ポケットモンスター スカーレット・バイオレット – 2061万本(国内694万本 / 海外1367万本)
  • スプラトゥーン3 – 1,013万本(国内632万本 / 海外380万本)
  • Nintendo Switch Sports – 861万本(国内159万本 / 海外702万本)
  • マリオカート8 デラックス – 666万本(国内95万本 / 海外571万本) 累計5,200万本
  • 星のカービィ ディスカバリー – 347万本(国内77万本 / 海外270万本)
  • あつまれ どうぶつの森 – 295万本(国内43万本 / 海外252万本) 累計4,159万本
  • マリオパーティ スーパースターズ – 250万本(国内34万本 / 海外216万本)
  • マリオストライカーズ バトルリーグ – 247万本(国内17万本 / 海外230万本)
  • ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド – 243万本(国内34万本 / 海外209万本) 累計2,900万本
  • 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL – 227万本(国内48万本 / 海外179万本) 累計3,044万本
  • Pokémon LEGENDS アルセウス – 199万本(国内16万本 / 海外183万本)累計1,463万本
  • ゼノブレイド3 – 181万本(国内50万本 / 海外131万本)
  • スーパーマリオ オデッセイ – 162万本(国内19万本 / 海外143万本) 累計2,512万本
  • New スーパーマリオブラザーズ U デラックス – 145万本(国内13万本 / 海外132万本) 累計1,475万本
  • スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド – 139万本(国内17万本 / 海外122万本) 累計1,082万本
  • リングフィット アドベンチャー – 113万本(国内33万本 / 海外80万本) 累計1,522万本
  • ベヨネッタ3 – 104万本(国内15万本 / 海外88万本)
  • ルイージマンション3 – 102万本(国内13万本 / 海外89万本) 累計1,244万本
  • スーパー マリオパーティ – 101万本(国内13万本 / 海外88万本) 累計1,879万本

ハードウェア同梱版を含む。ダウンロード版を含む

通期見通しを下方修正

第3四半期までの結果や足もとの状況を踏まえて任天堂は通期見通しの下方修正を発表しています。あわせて為替の前提レートも再び見直しました。

新しい業績予想は、売上高は1兆6,000億円(▲5,000億円)、営業利益は4,800億円(▲200億円)、経常利益は5,200億円(▲400億円)、純利益は3,700億円(▲300億円)。スイッチ本体の販売目標は100万台減の1,800万台。ソフトの販売目標は500万本減少して2億500万本。

想定為替レートは1ドル125円(前回は1ドル135円)、ユーロ円に関しては1ユーロ135円で変更ありません。

また業績予想の修正により、配当方針にもとづいて1株あたりの期末配当金も減額に。前回発表時の予想では1株あたり109円でしたが、修正後の見通しによると1株あたり96円となります。

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