任天堂の4-9月は減収減益、スイッチ販売好調も『あつ森』反動減など影響


Nintendo Switch Joy-Con Grip

 

任天堂は2021年11月4日、2022年3月期第2四半期決算を発表。売上高は19%減の6,243億円、営業利益は25%減の2,200億円、経常利益は21%減の2,363億円、純利益は19%減の1,718億円の減収減益となりました。

『あつまれ どうぶつの森』効果や巣ごもり需要で大きく伸びた前年同時期からの反動減が目立ちます。

決してスイッチビジネスが不調だったわけではなく、『ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD』が360万本、『New ポケモンスナップ』が219万本、『マリオゴルフ スーパーラッシュ』が194万本など、新作ソフトは好調に推移。

旧作も『マリオカート8 デラックス』が334万本、『あつまれ どうぶつの森』が222万本など引き続き好調です。今期ここまでのミリオンセラーは、ソフトメーカーのものも含め 18 タイトル。全体では 9,389 万本を販売しました(パッケージソフト及びパッケージ併売ダウンロードソフトの販売数。ダウンロード専用ソフトや追加コンテンツは含みません)。

スイッチ本体は前年に次ぐペースで 828 万台を販売。累計販売台数は 9,287 万台まで伸びています。

ゲーム機向けデジタルビジネスの売上高は16%減少して1,442億円。Nintendo Switch Online やNintendo Switchダウンロード専売ソフト、パッケージソフトのダウンロード版が含まれています、ここでも、『あつ森』反動減の影響が出ており、Nintendo Switch Online やNintendo Switchダウンロード専売ソフトは順調に推移した一方で、パッケージソフトのダウンロード版は減少しています。

モバイル・IP関連収入等の売上高は 5% 減の 255 億円。底堅いものの大きく伸びてはいません。

2021年 4 – 9 月業績

  • 売上高 : 6,242億7,200万円(▲18.9%)
  • 営業利益 : 2,199億5,900万円(▲24.5%)
  • 経常利益 : 2,362億8,600万円(▲20.6%)
  • 純利益 : 1,718億3,400万円(▲19.4%)
  • 一株当たり利益 : 1,446.86 円
  • ゲーム専用機 Nintendo Switch プラットフォーム※1 : 5,818億800万円(▲20.4%)
  • ゲーム専用機 その他プラットフォーム※2 : 156億5,700万円(+42.4%)
  • デジタル売上高※3 : 1,442億円(▲15.9%)
  • モバイル・IP関連収入等※4 : 255億100万円(▲4.6%)
  • その他(トランプ他) : 13億600万円(+47.2%)

※1 ハード・ソフト(パッケージ併売ダウンロードソフト、ダウンロード専用ソフト、追加コンテンツ、Nintendo Switch Online含む)・アクセサリ
※2 Nintendo Switch以外のゲームプラットフォームやamiibo等
※3 パッケージ併売ダウンロードソフト、ダウンロード専用ソフト、追加コンテンツ、Nintendo Switch Online等の売上高
※4 スマートデバイス向け課金収入、ロイヤリティ収入等

ミリオンセラー

2021年4-9月ミリオンセラー

  • ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD – 360 万本
  • マリオカート8 デラックス – 334 万本
  • あつまれ どうぶつの森 – 222 万本
  • New ポケモンスナップ – 219 万本
  • リングフィットアドベンチャー – 210 万本
  • マリオゴルフ スーパーラッシュ – 194万本
  • 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL – 186 万本
  • スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド – 186 万本
  • ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド – 185 万本
  • スーパー マリオパーティ – 168 万本
  • ポケットモンスター ソード・シールド – 154 万本
  • ミートピア – 137 万本
  • スーパーマリオ オデッセイ – 112 万本
  • New スーパーマリオブラザーズ U デラックス – 103 万本
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