スクエニの2019年4-6月期は純利益26%減、モバイルやMMOが牽引し増収も為替差損が響く


 

スクウェア・エニックス・ホールディングスが8月6日に発表した2020年3月期第1四半期決算(2019年4-6月)は、純利益が26%減益の41.2億円でした。Nintendo Switch/Xbox One版『ファイナルファンタジーX/X-2 HD リマスター』『ファイナルファンタジーXII ザ・ゾディアック・エイジ』や『ロマンシング サガ リ・ユニバース』、MMOと主力のデジタルエンタテインメント事業が好調だっとことで増収となったものの、為替差損の計上で減益でした。

売上高は19%増の533.3億円、営業利益は86%増の71.9億円、経常利益は14%減の62.9億円でした。

家庭用ゲームを含むデジタルエンタテインメント事業の売上高は371.6億円で前年同期比18%増。営業利益は36%増の76.2億円でした。

HDゲームは複数新作発売で前年同期比プラスに

家庭用ゲームではNintendo Switch/Xbox One版『ファイナルファンタジーX/X-2 HD リマスター』『ファイナルファンタジーXII ザ・ゾディアック・エイジ』などが発売。27%プラスの79億円を販売しました。販売本数(HDゲーム+MMOの合算)は34%増の325万本でした。

※販売本数とは、HDゲームとMMOに含まれるタイトルのディスク販売数+ダウンロード数
※ディスク販売数とは、出荷基準によるディスクの出荷数
※ダウンロード数とは、当期と前期に発売されたタイトルの当期DL本数

7-9月期は『鬼ノ哭ク邦』や『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S』などが発売予定。

MMOは『FF14』の拡張パッケージに先行して有料会員数が増加

MMO分野は、『ファイナルファンタジーXIV』の拡張パッケージ発売に先⾏する課⾦会員者数の増加により、前年同期⽐で増収増益。売上高は40%増の88億円でした。Q1に関してはHDゲームを上回る売上高・営業利益を記録しています。

スマホ・PCブラウザゲーム等は『ロマサガRS』が牽引し増収増益

スマートデバイス・ PCブラウザゲーム等は2018年12月にサービスを開始した『ロマンシング サガ リ・ユニバース』の好調により、前年同期⽐で増収増益。を達成。売上高は7%増の203億円でした。

アミューズメント事業は店舗運営が好調で増収増益。売上高は15%増の108.5億円、営業利益は227%増の6.8億円でした。出版事業は電子書籍販売が好調で増収増益。売上高は57%増の38.8億円、営業利益は153%増の12.7億円でした。ライツ・プロパティ等事業も、新作グッズを発売したことなどにより増収増益を達成。売上高は30%増の19.2億円、営業利益は15%増の1.6億円でした。

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