マイクロソフトは2024年2月16日、特別版「Official Xbox Podcast」を放送。番組のなかで、4 つの Xbox ゲームタイトルをより広いコミュニティ（Xbox / PC 以外のプラットフォーム）に向け提供していくことを決定したと発表しました。
フィル・スペンサー氏は、今回の決定はソフトウェアメーカー・パブリッシャーとしてマイクロソフトのマルチプラットフォーム展開を推し進めるのではなく、Xbox の基本的な独占戦略を変更するものではないと説明しています。
他プラットフォームのプレイヤーに Xbox フランチャイズを紹介し、Xbox に興味をもってもらうことを念頭に展開されるもの。フィル・スペンサー氏はこの展開を見てすべてのXboxファーストタイトルがマルチ展開されると思わないでほしいと述べています。ただし将来的な可能性は排除していません。
Xbox 独占 4 タイトルがマルチ化へ
どのタイトルが選ばれたのかについては、開発するクリエイターを尊重しこの番組内では言及されませんでした。それでもベセスダが手がける『スターフィールド』や『インディ・ジョーンズ』ではないと念押し。
ヒントとして、選ばれた 4 タイトルは 1 年以上前にリリースされ Xbox / PC でプレイされているとされます。より多くのプレイヤーに遊んでもらいたいと考えた隠れた名作や、さらに多くのプレイヤーが参加することでコミュニティが活性化されるライブサービスゲームなどになるそう。2 つはコミュニティ主導型で、もう2つは大々的に独占をPRすることを意図しない、小規模なタイトルとのこと。
また The Verge が関係筋の話として報告した情報によると、最初に登場する2タイトルは『Hi-Fi RUSH』と『Pentiment』、後半は『Sea of Thieves』と『Grounded』になるそう。『Hi-Fi RUSH』と『Sea of Thieves』は昨年からマルチ展開の噂がくすぶっています。マルチプラットフォーム化でPlayStation 5 と Nintendo Switch、あるいは次世代機の Nintendo Switch 2 に対応するのではと見られています。
フィル・スペンサー氏はマイクロソフトが今後も Xbox 独占展開を行っていくことを強調する一方で、業界全体のトレンドとして今後5〜10年の間に独占タイトルは減少していくと基本的に信じているとも述べています。
