カプコンの2018年4-9月期は増収増益、『モンハンW』ヒットなどコンシューマ部門が好調で全利益項目で過去最高益を達成


 

カプコンが10月29日に発表した2019年3月期第2四半期連結業績(2018年4月1日~2018年9月30日)は、主力事業であるデジタルコンテンツ事業において『モンスターハンター:ワールド』が大ヒットを記録するなど好調で増収増益となりました。

売上高は433億円(29%増)、営業利益は106億円(110%増)、経常利益は103億円(105%増)、純利益は68億円(97%増)。

第2四半期としては過去最高益を達成しています。

『モンハンW』を筆頭に『モンスターハンター』が好業績を権威

主力のデジタルコンテンツ事業では『モンスターハンター:ワールド』が、8月のPC(Steam)版の発売により累計1,000万本を突破(2018年9月末までに世界1,070万本、回外比率は約70%)。Nintendo Switch『モンスターハンターダブルクロス』の海外版も底堅い売れ行きを示し、『モンスターハンター』シリーズが業績向上の牽引役を果たしました。

その他のタイトルでは『ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション』が健闘したほか、『ロックマンX アニバーサリーコレクション』『ロックマンX アニバーサリーコレクション2』『ロックマンX アニバーサリーコレクション 1+2』が固定ファンや根強いブランド力により順調に推移したとの評価。さらに、利益率の高い旧作のリピートも堅調な売れ行きを示しました。

こうした結果、デジタルコンテンツ事業の売上高は342億円(前年同期比70%増)、営業利益は118億円(207%増)でした。売上1.7倍、営業利益3倍強と大幅増を達成しています。

2018年4-9月は32SKUで1090万本を販売。海外比率は85.8%、DL比率は67.4%でした。『モンスターハンター:ワールド』や『バイオハザード7 レジデントイービル』が好調に推移していることから、旧作比率は77.5%となりました。

下期も引き続き『モンスターハンター:ワールド』の伸長を期待できることなどから、通期でも旧作比率が高まる見通しです。2019年3月期通期の計画は52SKUで2,500万本。海外比率は86.4%、DL比率は54.8%、旧作比率は70.4%
と予想。

アミューズメント施設事業は売上高55億円(6%増)、営業利益は7億円(16%増)でした。一方、アミューズメント機器事業の売上高は22億円(70%減)、営業損益は赤字に転落して営業損失6億円でした(前年同期は営業利益19億円)。

なお通期予想については、2018年5月8日決算発表時の業績予想から変更はありません。どんな数字だったかというと売上高960億円(1.6%増)、営業利益170億円(6.0%増)、経常利益165億円(8.2%増)、純利益120億円(9.7%増)。

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