米アップルは31日、2018年会計年度の第3四半期(2018年4-6月)決算を発表しました。売上高は17%増の533億ドル、純利益は32%増の115億ドル、1株あたり利益は2.34ドルと、第3四半期としては過去最高を記録。また売上高の二桁像は4四半期連続での達成となりました。
販売不振が報じられることもある「iPhone X」ですが、アップルは販売好調をアピール。高価格モデルが好業績に貢献していることを強調します。事実、iPhoneの販売台数は1%の伸びにとどまりましたが、売上高は20%増の299億ドルでした。
Apple の2018年 Q3 (2018年4-6月) 決算
- 売上高:532億6500万ドル(+17%)
- 純利益:115億1900万ドル(+32%)
- 1株あたり利益:2.34ドル(+40%)
各デバイス・サービスの販売台数 / 売上高
- iPhone – 4130万台(前年同期比+1%) / 299億0600万ドル(+20%)
- iPad – 1155万3000台(+1%) / 47億4100万ドル(▲5%)
- Mac – 372万台(▲13%) / 53億3000万ドル(▲5%)
- サービス – 95億4800万ドル(+31%)
*デジタルコンテンツ・サービス、AppleCare、 Apple Pay、ライセンシングなど - その他製品 – 37億4000万ドル(+37%)
*Apple TV、Apple Watch、Beats製品、iPod、アクセサリなど
デバイス別の販売数・売上高を見ていくと、iPhone は+1%と微増にとどまりましたが、収入は20%の増加。販売不振であると伝えられることもある iPhone X が好調で、収益を押し上げました。一方、iPad はiPhone と同じく1%の伸びですが、売上高は5%ダウン。低価格モデルの投入が影響したものと思われます。Macの販売台数は13%減の372万台。収益も5%減少しました。
サービス、その他製品は30%以上の伸び
Apple Watch や Apple TVなどを含むその他製品の売上高は37%増の37.4億ドル。個別の製品販売数は発表されないカテゴリーですが、ティム・クックCEOはウェアラブルを業績を牽引した項目の1つとしており、Apple Watchは好調なセールスとなっているようです。
またサービスの売上高も31%増の95.5億ドルに拡大。サービスもティム・クックCEOから業績を牽引した項目であるとされているように成長が続いています。
地域別売上高
- 米大陸 – 245億4200万ドル(+20%)
- ヨーロッパ – 121億3800万ドル(+14%)
- 中国 – 95億5100万ドル(+19%)
- 日本 – 38億6700万ドル(+7%)
- その他アジア太平洋地域 – 31億6700万ドル(+16%)
地域別売上高を見ると、伸びも売上も米大陸がトップ。20%増の245.4億ドルを販売しました。日本を除くすべての地域で二桁増を達成しています。