バンダイナムコホールディングスが4日に発表した2017年3月期第1四半期(2016年4-6月期)の決算は、売上高が 前年同期比5.4%増の1447億9200万円、営業利益は234億1900万円、経常利益は229億4800万円、純利益は185億200万円でした。
トイホビー部門が前年の反動減により苦戦したものの、ビデオゲームを含むネットワークエンターテインメント部門が好調。映像音楽プロデュース部門も伸びました。
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トイホビー:妖怪ウォッチ人気も落ち着く
トイホビー部門は『機動戦士ガンダム』や『仮面ライダー』、『ドラゴンボール』など定番IPが人気だったことに加えて、、ターゲット拡大の一環で展開している大人層向けのコレクション性の高い商品も人気。ただ『妖怪ウォッチ』の人気が落ち着いてきたこともあって(97億円→22億円)、全体としては減少。
売上高は424億6100万円(▲15.1%)、営業利益は29億9400万円(▲42.5%)でした。
ネットワークエンターテインメント:海外向けゲームを中心に好調
ネットワークエンターテインメント部門では、家庭用ゲームにおいて「DARK SOULS Ⅲ」が好調だったことに加えて、リピート販売や、自社販売網を活用した他社タイトルの販売も好調で297億円を販売。
スマホ・PC向けゲームでは「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」などの既存主力タイトルが安定した人気を獲得。また海外市場では「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」などが人気で、349億円と部門を牽引。
アーケードゲーム機の販売も前年同期を上回り、138億円となりました。
部門売上高は913億3400万円(+19.0%)、営業利益は171億3000万円(+64.4%)でした。
映像音楽プロデュース:
映像音楽プロデュースでは、『ガールズ&パンツァー』シリーズが劇場版を中心として映像・音楽パッケージソフト、および関連商品の販売が好調に推移。「ラブライブ!」シリーズの人気も続きました。その他『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅲ』の映像パッケージ販売も好調でした。
売上高は136億1900万円(+18.8%)、営業利益は45億8300万円(+44.5%)でした。
バンダイナムコHD 2016年Q1 業績
売上高:1447億9200万円(前年同期比+5.4%)
営業利益:234億1900万円(+29.1%)
経常利益:229億4800万円(+22.2%)
純利益:185億200万円(+32.6%)
Q2予想を上方修正
好調なQ1の結果や直近の動向を踏まえて、Q2連結業績(2016年4-9月期)が上方修正。売上高は2900億円(前回予想からの増減率+5.5%)、営業利益320億円(+39.1%)、経常利益320億円(+36.2%)、純利益240億円(+45.5%)となりました。
ただし通期業績に関しては、大型商戦期である年末商戦を控えていることや市場環境の変化が激しいことを踏まえて修正ありません。