任天堂は27日、2016年3月期の通期決算(2015年4月〜2016年3月)を発表しました。2月に通期の予想を下方修正していた任天堂。実績はおおよそ修正後の数字通りとなり、売上高は5044億5900万円(前年同期比▲8.2%)、営業利益は328億8100万円(▲32.7%)、純利益は165億500万円(▲60.6%)でした。
3DS本体の販売台数は679万台。下方修正された目標はクリアしたものの、前期と比較して22.2%減と失速が目立ちます。ソフトは4852万本。こちらも前期比22.6%減と苦戦しました。
なお、VC『ポケットモンスター』と一緒に、記念アイテム的に国内発売された2DSは10万台を販売しています。
国内で品薄が目立ったWii Uは本体が伸びずに326万台、ソフトは2736万本でした。来期目標もハードは80万台に抑えられており、供給が戻ることは無さそうです。
『amiibo』や周辺機器等を含む「その他(ハードウェア)」の売上高は前年同期比36.0%増の519億8600万円。新たに項目が作られたスマホ・IP関連収入等は57億3400万円、ゲーム専用機向けダウンロード売上高は40.2%増の439億円でした。
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任天堂 2016年3月期 連結業績
業績
- 売上高: 5044億5900万円(前年同期比▲8.2%)
- 営業利益: 328億8100万円(▲32.7%)
- 経常利益: 108億3100万円(▲84.5%)
- 純利益: 165億500万円(▲60.6%)
地域別売上高
- 日本: 1354億6100万円
- 米大陸: 2258億3700万円
- 欧州: 1269億1600万円
- その他: 162億4300万円
製品カテゴリ別売上高
ゲーム専用機ハードウェア
- 携帯ゲーム機本体:1132億3900万円
- ホームコンソールゲーム機本体:1024億0400万円
- その他(※):519億8600万円
※amiiboや周辺機器など。
ゲーム専用機ソフトウェア
- 携帯ゲーム機ソフト:1091億7900万円
- ホームコンソールゲーム機ソフト:923億4500万円
- その他(※):279億9200万円
※ダウンロード専用コンテンツなど。
その他
- スマートデバイス・IP関連収入等(※):57億3400万円
- その他(トランプ・かるた等):15億7700万円
※スマートデバイス向け課金収入、ロイヤリティー収入など。
ハード・ソフト 販売数
ハードウェア
- 3DS: 679万台(前年同期比▲22.2%)
- 3DS LL: 51万台
- 2DS: 117万台
- New3DS: 103万台
- New3DS LL: 384万台
- Wii: 11万台(▲76.0%)
- Wii U: 326万台(▲3.5%)
ソフトウェア
- 3DS: 4852万本(前年同期比▲22.6%)
- Wii: 733万本(▲37.5%)
- Wii U: 2736万本(+12.1%)
次期の見通し
2017年3月期の見通しは、売上高5000億円、営業利益450億円、経常利益450億円、純利益350億円。
2016年の注目作としては、冬に3DSで『ポケットモンスター サン・ムーン』が発売予定。次世代機「NX」は2017年3月に発売予定と発表されました。Wii U『ゼルダの伝説 最新作』は2017年に延期となり、かつNXにも対応します。
各ハードの目標販売数は、3DSが500万台/5500万本。Wii Uが80万台/1500万本。供給量が戻らないWii Uはやはり終了となりそうです。