Activisionの2015年7-9月期は事前予想を上回る好業績、デジタル・オンラインが拡大し収益に貢献


 

Activision Blizzardが2日に発表した2015年12月期第3四半期業績(2015年7−9月期)は、GAAPベースの売上高が9億9000万ドル(前年同期比+31.4%)、純利益は1億2700万ドル(前年同期は2300万ドルの純損失)、1株あたり利益は0.17ドル(前年同期はマイナス0.03ドル)でした。

非GAAPベースの売上高は10億4000万ドル(▲11.1%)、1株あたり利益は0.21ドル(▲0.08%)でした。いずれも8月の予想を上回りました。

デジタル市場の売上高はGAAPベースでは6億2900万ドルで過去最高、非GAAPベースでも6億9700万ドルを占めて過去最高となった他、前年同期比プラス38%成長を達成し、売上高全体の67%を占めました。

ハイライト

Activision

アクティビジョンは第3四半期、非GAAPベースの営業利益で過去最高を記録。7-9月期のMAU(月間アクティブユーザー数)は前年同期比で17%アップ、Q3においても、年初来においても過去最高のデジタル売上高を記録。

現行機(PS4/Xbox One/Wii U)向けゲーム累計トップ5のうち、3本はActivisionタイトルである。

『Call of Duty』フランチャイズの非GAAPベース売上高は、過去作のリピートが好調だったことで二桁成長を記録。特に『CoD: BO』『CoD: BO2』『CoD: AW』が貢献。『CoD: AW』は現行機向けゲームのトップセラータイトルである。

『Destiny』の拡張コンテンツ『The Taken King』の初日DL数はPS史上最高を記録。また初日のアクティブプレイヤー数は『Destiny』史上最高となった。1日平均3時間遊ばれており、コミュニティの登録数は2500万人を突破。Twitchで最も視聴されているコンソールゲームである。

『Skylanders SuperChargers』はシリーズ過去最高との評価を得ており、昨年よりもプレイヤーとおもちゃのつながりが強まっている。任天堂プラットフォーム向けには独占キャラクター(ドンキーコングとクッパ)も用意。

Blizzard

ブリザードのQ3は、オンラインプレイヤーコミュニティとの強いつながりを反映してMAUが前年同期比50%アップ。

『World of Warcraft』の登録数は当四半期終了までに550万と比較的安定。サブスクリプションベースのMMORPGとして、世界ナンバーワンの座を維持。

『Hearthstone: Heroesof Warcraft』の拡張コンテンツとして130枚以上の新カードなどを追加する『The Grand Tournament』がリリース。新コンテンツの結果、主要なエンゲージメント・メトリックが77%上昇し、四半期ベースでは同フランチャイズ過去最高の売上を記録。

『Diablo III』はQ3も新規プレイヤーを獲得し続け、中国地域において200万本のマイルストーンを突破。

『Overwatch』のクローズドβテストを10月27日より開始。中国地域を含まずに700万人以上が参加登録。

セグメント/プラットフォーム別売上高(前年同期比)

オンライン:1億9500万ドル(▲5%)
PC:1億6400万ドル(▲1%)
現行機(PS4/Xbox One/Wii U):2億4500万ドル(+125%)
前世代機(PS3/Xbox 360/Wii):1億7500万ドル(+9%)
コンソール合計:4億2000万ドル(+56%)

モバイルその他:1億3100万ドル(NM = 意味を持たない)
ディストリビューション:8000万ドル(+3%)

アクティビジョンはまた、決算発表と合わせて『キャンディークラッシュ』のキング・デジタルを59億ドルで買収すると発表しています。

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