好業績が多かった上場企業の2017年度決算(2017年4月〜2018年3月)がほぼ出揃い、日本経済新聞が「ランキングで読む日本株式会社」という特集を組んでおり、その1つとして増収率・増益率ランキングを公開しています。
対象は5月18日までに2017年度決算を発表し、同年度の売上高が3000億円以上の主な上場企業。伸び率は16年度との比較です。
昨年度、売上高の伸びが最も大きかった企業は任天堂でした。主力のビデオゲーム専用機事業において、17年3月に新型家庭用ゲーム機「Nintendo Switch (ニンテンドースイッチ)」を発売。1億台以上普及した Wii の販売ペースを上回る国も出るほど世界的な人気となり、18年3月期の通期売上高は前期比で2.2倍に(前期比+116%)。7年ぶりに1兆円の大台を上回る、1兆557億円となりました。
最近は落ち着いてきましたが、2017年度は株価も大きく上昇。時価総額は1年で5割増え、6兆円を超えました。
据置型ゲーム機事業は前期1753億円(Wii U:644億円、スイッチ:1110億円)から7534億円と4倍強に成長。最後まで普及に苦しんだ Wii U からスイッチの発売で、一気に盛り返しました。
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純利益の伸び率1位はエイチ・アイ・エス。17年10月期の純利益は132億円と前期比で50倍となりました。旅行需要の回復や、ロボットが中心に運営する「変なホテル」も追い風となりました。増益率8位には、18年3月期の純利益が6.7倍の4907億円となり、10年ぶりに最高益を更新したソニーもランクイン。ネットワークサービスも好調なゲームや音楽のコンテンツ関連に加え、テレビやデジタルカメラも高機能な製品が好調でした。