任天堂は25日、任天堂のゲーム機等を扱う卸業ジェスネット株式会社の株式を取得し、子会社化することで合意したと発表しました。また子会社化と同じ日に、ジェスネットが株式会社アジオカからビデオゲーム卸事業を譲り受けることで合意したと合わせて発表しています。
ジェスネット及びアジオカはこれまで、長年にわたって任天堂の商材を取り扱う国内最大規模の専門商社として、ビデオゲーム機を中心に、全国的な物流ネットワークを基盤とした販売活動を行ってきました。
任天堂は今回の子会社化と事業譲受によって、任天堂の商品開発力と、ジェスネット及びアジオカの持つ強固な仕入・販売網を一体化させ、顧客からの要望にタイムリーに応じられる供給体制を整えると説明。
商品の開発から供給まで一貫した体制を整えて意思決定を迅速に行うことで、販売サービスの一層の向上を実現させ、グループ全体の競争力強化と企業価値向上を目指していくとしています。
任天堂はジェスネットの普通株式を合計6万401株(議決権所有割合:70.0%)取得して連結子会社化。取得価格は約46億8000万円程度。現在のジェスネットの大株主であるJホールディングス株式会社は、引き続きジェスネットの普通株式を保有(議決権所有割合:15.0%)し、アジオカが2017年4月3日付でジェスネットが実施する第三者割当増資を引き受け、ジェスネットの普通株式を保有することとなる予定です(議決権所有割合:15.0%)。
ソフト開発力が不足している時にも、リソースリッチじゃないことをなかば言い訳のように使っていた任天堂が、長年の付き合い・実績ある卸業の会社をのタイミングで傘下に収めることは何を意味しているのでしょうか。
開発から供給まで一本化するとなれば「任天堂オンライン販売」以上の直販も出てきそうですけれど。マイニンテンドーと、あるいはNXと絡めた動きでも控えている?