任天堂、長くハード部門を支えた竹田玄洋氏が代表取締役を退任へ


 

任天堂は27日、代表取締役で技術フェローの竹田玄洋氏が、6月29日の任期満了により代表取締役を退くと発表しました。また、現在は執行役員・技術開発本部長を務める塩田興氏が、上席執行役員となり、新たに取締役に就くこともあわせて発表されています。

竹田氏は、N64 やゲームキューブ、Wii など、長きにわたって任天堂の据置ハード開発の中核を担っていた人物。ソフトウェア部門トップの宮本茂氏に対して、ハードウェア部門のトップが竹田氏でした。

一方でソフトウェア開発も行っており、横井軍平氏より早くビデオゲームを作り始めた、任天堂初のゲームデザイナーでもありました。『パンチアウト!!』や『パイロットウィングス64』等ではプロデューサーも担当。

竹田氏は2015年9月に総合開発本部長を退任して技術フェローに就任。その後、ハード部門トップを引き継いだのが、今回取締役に新任される塩田氏でした。

竹田氏は代表取締役退任後、特別顧問として新しい技術開発に貢献する一方で、若手の指導にあたるということです。垂直立ち上げとなった Nintendo Switch の好調なローンチを受けて、一区切りがついたという判断なのかもしれません。お疲れ様でした。

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