任天堂は2023年6月23日、第83期定時株主総会を開催。今年も株主から様々な質問が寄せられています。発売7年目に入っている Nintendo Switch (ニンテンドースイッチ)の後継機種に関するものも。たとえば互換性について。Wii から Wii U、ニンテンドーDSからニンテンドー3DSといったときには互換性があり、旧機種のソフトを新機種でも遊ぶことができました。ただ Wii U から Nintendo Switch へ移行した際には互換がなく、引き継ぎができませんでした。さて Nintendo Switch からその次のハードに世代交代した際に、互換性は保たれるのかどうか。
スイッチ次世代機への移行に関して
次世代機への移行に関する質問について任天堂の古川俊太郎社長は、この場で将来のハードウェアに関する具体的なコメントは控えるとした上で、Nintendo Switch ではパッケージ版だけでなくダウンロード版やダウンロード専売ソフトの売上がこれまでのハードと比べ伸びていることをふまえ「当社としては今後も引き続きハード・ソフト一体型のゲーム専用機によるユニークな遊びを提案していきたいと考えていますので、ご期待いただければと存じます」と回答。また Nintendo Switch から次世代機への移行に関しては、世界 2 億 9,000 万以上のアカウントが作成されているニンテンドーアカウントを活用しながら「お客様にうまく移行していただけるように努めていきたいと考えております」とコメントしています。
ニンテンドーアカウントは Nintendo Switch だけでなくマイニンテンドーやモバイル事業などでも利用されている、任天堂とユーザーとを直接結びつけるもの。スイッチ以前のハードでは新ハードのたびに1から関係を構築する必要がありましたが、今回はニンテンドーアカウントを軸にして関係がリセットされることなく次世代機へ移行できる仕組みが提供されそうです。
確定したものではありませんが、次世代機でもスイッチの資産を活用できる、互換があるものと期待できます。
Nintendo Switch 向けに提供されている有料オンラインサービス「Nintendo Switch Online」に加入すると、一部ソフトを除いて対応ソフトのセーブデータをオンライン上にバックアップできます。バックアップされたセーブデータはニンテンドーアカウントに紐づいて保管されており、同じニンテンドーアカウントを使えば別のスイッチ本体でも利用可能。こうした機能も次世代機への移行の際に役立ちそうです。