ネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズが、国内配信開始から1年となる『ポケモンGO』に関する調査を実施。リリース当初、社会現象となったモンスターアプリの今が見えてきました。
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国内のアクティブユーザー数は現在も440万人以上
まずはこの1年における『ポケモンGO』のアクティブユーザー数の推移ですが、配信当初の2016年7月・8月は1000万人を超えていたアクティブユーザー数は、2016年11月までに500万人台に減少。その後も緩やかに減少傾向にあり、2017年6月は約442万人となっています(月間アクティブユーザー数)。
出だしがモンスター級だったために減少幅が大きくなっていますが、ヴァリューズによるとこの約442万というアクティブユーザー数は、国内ゲームカテゴリにおいて3位以下を引き離し、『LINE:ディズニー ツムツム』に次いで現在も2位につけるプレイ人口だということです。
一般的なアプリの離脱率は非常に高く、1ヶ月後に8割だとか9割だとかが離れてしまうと言われる中で、『ポケモンGO』は配信から1年後にピークから6割減で済んでおり、今なお400万人以上が遊んでいる驚異的な規模となっています。
ユーザーの中心は、徐々に40代以上の中高年・シニア世代へ
次に、遊んでいるユーザーの年齢層。リリース当初は20代が最も高い37%、30代も25%と高く30代までが6割以上でした。これが月日の経過とともに20代が離れ、2017年6月は20代が29%、30代は23%に。依然として30代までで過半数ではあるものの、50代・60代の割合が1年前と比べていずれも+4%と増加。40代も+2%となり、40代以上が48%と拮抗しています。
ライト・ヘビーユーザーに二極化
ヴァリューズではアプリの利用頻度も調査。起動頻度別にユーザーをヘビー・ミドル・ライトに分けて分析を行った結果、徐々に二極化が進んでいることが明らかになりました。
ライト:月間起動日数が5日未満
ミドル:月間起動日数が5日以上25日未満
ヘビー:月間起動日数が25日以上
2016年7月に50%いたミドル層は2017年6月には28%に減少。一方でライト層は28%から36%へ、ヘビー層は22%から36%へそれぞれ増加しています。ヘビー層の割合は、ログインボーナスが追加された3月から急増しており、ユーザー定着率を高める運営側の試みが一定の効果を挙げていることがうかがえます。
またライト層も一定割合を保っており、イベント時など気が向いたときに起動する等の、細く長く遊んでいるユーザーもいるようです。
ライト・ミドル・ヘビーユーザーを年代別に見ると、50代以上のミドル・ヘビーユーザーの割合が増加しており、ペットの散歩やウォーキングなどのお供として定着しているようです。
別の調査では、日本のユーザーは米国の3倍以上課金しているとの報告もあり、継続的に遊んでいるユーザーの中には熱心なファンも多そうです。