任天堂アメリカのレジー社長が CNET のインタビューに応じ、『Super Mario Run (スーパーマリオ ラン)』はモバイル向けのゲームであり、Nintendo Switch には対応しないとコメント。またインタビューの中で、改めて任天堂のソフト開発哲学を語っています。
『スーパーマリオラン』はモバイル向け、Nintendo Switch 対応は予定していない
『スーパーマリオラン』を Nintendo Switch 向けゲームとして出す計画は無いのか?と訊かれたレジー社長は、その予定は無いと回答。
「『スーパーマリオラン』の開発は、Nintendo Switch の開発とは異なるものです。つまり、Switch には複数の入力デバイスがあって、ゲームの操作方法も様々です。ではスマートフォンはどうかというと、全てがスクリーンです。スマホ開発は、ゲーム機とは違うタイプの取り組みなんです」
とはいえ、デバイスは変わっても、任天堂のソフト開発哲学は変わらないとレジー社長。
「ですが、任天堂のソフト開発の根幹にあるのは、開発者たちは他のどこにもない、他では体験できないコンテンツを生み出そうとしているということです。この中核となる任天堂の哲学は今後も変わりません」
iPhone (モバイル) 向けにファミコンゲームを出すこともない
インタビュアーから「あるいはファミコンタイトルを iPhone に出す計画は?」と訊かれるレジー社長ですが、こちらも否定。
昔とは違って、今や端末の性能的に問題はありませんが、『スーパーマリオラン』がマリオアクションといってもモバイル向けに再設計されたように、モバイルとゲーム専用機の入力デバイスの違いは、任天堂の考える任天堂ゲーム体験を提供する上での1つの壁となっているようです。
プレイスタイルやビジネスモデルの違いから、ゲーム専用機向けのソフトをモバイルへそのまま移植することをしないのは、岩田社長時代からの方針でもあります。ミニファミコンのように、何らかの付加価値をつけることで大ヒットする可能性が出てくるのであれば、また戦略も変わってくるかもしれませんが。