いよいよ12月15日にローンチを迎えるスマホのマリオアクション『Super Mario Run (スーパーマリオ ラン)』。任天堂は無料でアプリを配信し、1200円で全てのコンテンツをアンロックして楽しめると発表していますが、ゲームを遊ぶためには、それプラスインターネット環境が必要になります。
海外メディア Mashable のインタビューに応じたマリオの生みの親であり『スーパーマリオラン』でもプロデューサーを務める任天堂・宮本茂氏によると、本アプリでプレイするのにインターネット接続を要求する理由は、ソフトを安全に楽しんでもらうため、セキュリティの観点からの理由で、また任天堂の大切なIPを保護するための措置であるとのこと。
スーパーマリオランは遊ぶ時にインターネット接続が必要
セキュリティの要素は、任天堂が iOS 版の優先開発を決定した理由の1つでもあるのだそう。
「『スーパーマリオラン』に収録される3つのモード全て(ワールドツアー、キノピオラリー、王国づくり)でインターネット接続を活用した状態で機能させ、安心安全を保った形で提供したかったんです」
開発途中では、ワールドツアーモードをオフライン環境で遊べるようにすることも検討されたそうです。ただ、ワールドツアーの結果はネットワークセーブを行うキノピオラリーや王国づくりにも影響してくるため、結果としてワールドツアーもこれらと統合する必要があると判断。製品版では全モードでインターネット接続が必要になりました。
宮本氏の言う “セキュリティ” には、著作権侵害リスクも含まれています。
「任天堂のゲーム専用機とは異なり、『スーパーマリオラン』は限られた国でリリースされるわけではありません。150カ国で配信し、そして国によってネットワーク環境は異なっています。そのため、どの地域のユーザーにとって安心安全であることが重要でした」
ネット環境が必要になるといっても、それほど大きな通信量は必要としないでしょうが、ネットワークには Wi-Fi 接続が必要な iPod touch で遊ぼうとしたときなど、ちょっと窮屈に感じてしまうかもしれません。